10月25日。休みだったが、いつもの時間に携帯のアラームが鳴ってしまい、二度寝するつもりが何となく起床。外出するつもりではいたが、具体的に何の計画も立っていなかったので、早急にネットで確認する。とりあえずは京都東山方面にある泉屋博古館の分館が六本木にあるのでそこに行くことにする。さらには白銀台まで地下鉄で出て、松岡美術館、更に更に時間があるならば松岡美術館から歩いて目黒駅に向かう途中にある東京都庭園美術館を訪ねることに決定。昼前に自宅を出る。
 
東西線と南北線を乗り継ぎ六本木一丁目に到着。出口を間違えてフラフラしたが、大して迷うことなく目的地に到着。しかし六本木、落ち着いた雰囲気ですね。
泉屋博古館分館は展示室が二つしかない、こじんまりとした美術館だった。第一展示室は中国商時代の青銅器。今年の春に根津美術館で見て、さらに東山の泉屋博古館で見ているうちに青銅器に結構魅せられてしまっている。饕餮文(とうてつもん)という、鬼の形をした文様が良い。鬼の顔の間にもいろいろな模様や鳥や龍といった動物が描かれており、その模様にも意味があったりと見ている人を飽きさせないものを感じる。ボリュームは小さかったが、見ることが出来て良かった。
第2展示室では「数寄者 住友春翠の茶 ~住友コレクションの茶道具と香道具~」というタイトル。茶入の真如堂とか小井戸茶碗の六地蔵とかにスポットが当てられていたが、私の目を引いたのが黄天目茶碗の燕という茶碗だった。全体的に光沢のある濃い茶色で縁の方から下に行くほど色が濃くなる。そして外側は器を目の高さにしてみたときにちょうど器の真ん中あたりの高さのところに青い光沢のある帯が見える。これが器の濃い茶色とも良くあうし、何よりこの光沢のある青の美しいこと。まさしく燕が飛翔した後のようにシャッとラインがはいっているところも良い。この天目茶碗がダントツで記憶に残った。最高でした。ほしいです。あと織部焼も良かったな。あの緑、そしてシンプルなデザイン。いいよ、今でも十分イけますよ。
 
続いて南北線で白銀台へ。松岡美術館に向かう。白銀は初めてきたが、別に普通の町です。でも地元の多摩の一都市とは空気が違う。美術館は今日、ネットで知った美術館だが松岡地所が管理する美術館であるとのこと。今回のテーマは「日本の和美・彩美(わび・さび)」ということで、古伊万里や鍋島などの焼き物、日本画が展示されている他、常設で古代ガラス器やエジプトの木棺、石像等、そして現代彫刻が展示されていた。現代彫刻はなかなか理解できないが、作者にはそう見えるんだろう。エジプトの木棺、石像は見ているうちにぞっとしてきた。墓の内部に木棺はもちろん、石像も痛いと一諸に安置されていることがあったようで、この石像がどうかは書かれていないが、さらにはこの木棺は使用済なのか使用前なのかも不明だが、紀元前からの人の思いが込められているようで怖くなってきた。さすがに数千年思い続ける人の思いなんて嫌です。
 焼き物は良かったです。柿右衛門風、伊万里、有田、古伊万里、鍋島・・・。いいです。こういうの作れるようになりたいです。なったら人間国宝でしょうかね・・・。でも死ぬまでに一度は作ってみたい。
 日本画は見る機会が今迄ほとんど無かったが、ちょっとなじめなかったかな。水墨画とかはいいんだけど、歴史をテーマにした絵は、歴史は好きだけど、絵にはあまり魅力を感じなかった。
 
 この美術館を予定より早めに出られたので、歩いて東京都庭園美術館に向かう。徒歩10分ほどだろうか?4時30分には到着したので、思いきって庭園だけではなくアール・デコ調の邸宅も見学することにした。庭園はあまり花の時期ではなかったが、驚いたことに人が多い。家族連れ、カップル、一人というのもぱらぱらいる。久しぶりに写真を楽しんだ。賀集先生がいなくなってしまったので、誰に見てもらおうかと言ったところっだ。
 屋内も人が多かった。カメラを持っている人が多かった。人が写真を撮るところを見ていると、アングルの取り方という意味で勉強になる。この人はどういう感性でここから見た風景を良しとしているのだろうか、と。
 
 18時閉館のところ、17時30分には美術館を後にして、自宅に戻る。ちょうどラッシュアワー。きつかった。