iPadからの記録を転送です。

久々に根津美術館に。今回は【中国の陶磁・漆・青銅】という企画展が行われている。

一番感動したのは、二階の展示室6にあった【丸壺茶入 銘相坂】
端正な形、釉薬が一すじ流れている様子、深い色彩・・・。引き寄せられるようだった。
大名茶人の小堀遠州が所有していた茶入とのことで名前の由来は
相坂の嵐の風は寒けれど行方知らねばわびつつぞ寝る~【古今和歌集】
という和歌とのこと。

他にも焼き物としては和歌山の高松焼、青木木米(あおきもくべい)の【織部写手鉢】が印象深かった。青木木米の作品は初めて見た。織部らしい緑が良い。特に器の中に半分位釉薬が流れ込んでいるところが味を出している。
さらには赤楽茶碗銘「冬野」楽道入作。綺麗な赤楽。上の方に縦に入っている割れ目を金で埋めてあるところも気品を感じた

中国の~というところがテーマだったが、それ以外の方にばかり目がいってしまった。
中国関連でも「屈輪文(ぐりもん)=雲のようにモワモワとした文様」を用いた木製の物入などは面白かった。それと中国と言えば中国だが、二階の展示室に常設されている青銅器も何田か分からないが惹かれる。特に「饕餮文方か(上にのぎへん、下に「皿」)【とうてつもんほうか】」がよかったです。

更にこの日は頑張ってもう一つはしごをした。

損保ジャパン東郷青児美術館に向かう。新宿にある損保ジャパンの本社の上にある美術館だ。
セガンティーニの企画展をしている。テレビでも「美の巨人たち」や「日曜美術館」でも取り上げられている。今日行かねば期間が終わってしまうので、時間ぎりぎりになってしまうが駆け込んだ。
良いと思った作品。「羊たちへの祝福」「プシアーノの夕暮れ」「分割主義」「小屋に帰る羊の群れ」「春の牧草地」

目玉はこちら。「アルプスの真昼」。代表作。普通はモデルが向いている方向を広く空けると思うが、この作品はモデルの方向が狭く、後が広く描かれている。後には動物たちがいる。しかしこの草原の綺麗なこと。近くで見ると色々な色が混じり合っているだけに見えるが、遠くから見ると、アルプスには行ったことがないが、まぶしい日差しを感じるようだった。

「虚栄」。髪の毛を梳いている女性。全裸で水面に自身をうつしている。自身の美しさに見とれているが、水面にはへびが女性をじっと見ている。警告の意。

「アルプス三部作」これも良い。生、自然、死の3つをテーマにして描かれている作品。作品の美しさもさながら、込められている意味合いにも感じ入るものがあった。

ここには常設でゴッホやセザンヌ、ゴーギャンの展示もあった。詳細は以下の通り。

ゴッホ「ひまわり」
ポール・セザンヌ「りんごとナプキン」
ポール・ゴーギャン「アリスカンの並木道、アルル」

グランマ・モーゼスという作家の絵も展示されていた。アメリカ人なら誰もが知る国民的画家。通称グランマ・モーゼス(モーゼスおばあちゃん)。本格的に筆を握ったのは実に75歳の頃であった。緑の畑や牧場で楽しそうに働く農民や田園生活風景などのフォークアートを描いた。101歳で亡くなるまでに1600点の作品を残したということ。凄い人です。
確か此処には雪に囲まれた村の情景が描かれている絵が印象に残っている。