そんな大漁旗を揚げてしまった状態で港に到着。雨は止むどころかジャバジャバな降り方が安定している。

荷物を運び終えて後は船頭が来るだけで準備OK!な状態。このとき6:40

「準備完了が早いやん。」と胸のうちで呟きながら、来るはずも無い船頭の到着をまっていた。


 7時を廻って、痺れを切らせて、フィクサーが

「電話してみ。」と言われてしまった。

こうなると掛ける他選択肢が無いので、携帯を引っ張り出して、コール。


「お早う御座います!」と元気なあて。

「お早う御座います。」と船長。

「もう準備が出来て船で待っとるんですけど、もう着きますか?」

「もうちょっと掛ります。」

「はよ、来てください。」

電話を切る。

ん~我ながら、上手なやりとり。

「もう、来るそうですわ。」

「船長の家遠いで。」と池田氏が厳しい突っ込み。


 なぜ、この電話のやり取りが上手かと申しますと、元々出船は7:30で前日に聞いているのに、以前聞いた6時過ぎの出船時間を基準に集合時間を決めていた為にそれをブレさすのもめんどくさい。そのままで走ったれー!で出発していた経緯がある。


 そんな池田氏の突っ込みもここ迄来たらへのつっぱりにもなりまへんわぁ!

そうして、皆さんの有言、無言の圧力を馬耳東風で受け流して、退屈になりかける寸前に、すらっと背の高い船長が岸壁に現れた。


 船長が船にはしごを掛けて、荷物の積み込みが始まった。この釣りクラブの欠点と言うか、ええところなのかは謎だが、各々クーラーを持っていく習性がある。山分けの様なぬるい事をしない。釣れなければ、釣った人に頭を下げてお裾分けを嘆願するしかない。ある意味、冷徹な反面も併せ持っている。


 今回、8人居るので大きなクーラー(100L前後)が8つ。これだけでもう船上は足の踏み場が7割は無くなっている。その上、某氏は自分の食料用クーラーを持ち込むもんやから広いデッキがいつの間にやら狭いデッキに早変わりしてしまった。


 そんなこんなであてのグループの出船準備は済んだ。


 今回はチャーターでなく乗り合いで予約していたので、あと、2組乗り合せてきた。残り2組の準備も整ったようで、エンジン音が大きくなり、

「いざ!出港!大きなハマチの居る海域へ!」

 程なくフィクサー田邊邸に到着した。閑静な田んぼの中ほどにある立派なお屋敷である。

人を早くから呼び出した君は車ごと居ない。その代わりクーラーや竿が留守番をしていた。

「コンビニでもいったかな?」

と思い、自分の道具もそこに降ろして静かに待った。

退屈しのぎに紫煙を立ち上げて待つ。

来ない。


 そうしている内にメンバーが集まり始めた。そして、車庫の大きな自動のシャッターが

開いて、フィクサーも出て来た。

「お早う御座います。」

挨拶を済めせて車に荷物を積み込み終える頃、早くから呼び付けた氏が帰ってきた。


 なんや。人をハヨから呼び出しといて。


 そんな不満を誰に漏らすでも無くそのまま出発した。


 車中では既に大漁旗でも作って飾っとこか!の勢い!


 その中で一人、この異常な盛り上がりを危惧していた。なぜなら、池田氏と花房氏それとアテ以外はルアー釣りを舐めてるやろ!な装備で来ている。その中でも、年長者の某氏は、ルアー釣りのウンチクをアテから30分、池田氏からほぼ1時間聞いても尚、スタート地点から話が進まなかった御仁である。元校長先生お年は70代。教える事得意でも教えられる事に慣れていない人。失礼ですが、ボウズ決定。


 そうしている内に瀬戸大橋に差し掛かった。御歳20歳を迎えたこの大橋も利用者の少なさにあえいでいる。ここに来てやっと、通行料が半額になるとかならないとか。実際はなっているようだが、宣伝の薄さに反応はイマイチ。


 そんな橋を渡り終えて、松山道に入ると同時ぐらいに雨が。

「変な処で予報があたりましたね。」

と言いながら、時間調整の為に、石鎚山SAに立ち寄った。ここで夜食?朝食?な食事(あんかけラーメンがお勧め)を済ませて、まだ早いので、皆さんのリーダーを結ぶ事となった。


 このリーダーと言うのは、現在、釣りの糸の主流がPEラインと言って編み上げの糸ですが、これが以前のナイロンラインより引っ張り強度は5倍以上あって細くても強い糸なんですが、結び目が弱い弱点があって、それを補う為に先の部分にナイロンラインを巻き付けるように結んで弱点をフォローする為に付ける作業なんですが、これがある程度慣れと言うか熟練が必要でして、今回8名居る中でこれが出来るのがアテと池田氏なので、2人で分担して他の人のリーダーを付けていった。


 食堂の近くのベンチで夜中にえ~おっさんがワイワイ大騒ぎ。この時点でクーラーは土産話で一杯になっている。

「お~い。まだ、港にも着いてへんで。」

 それにしても余裕をかましたらろくなことが無い!の見本と申しましょうか?

アメブロさんに引っ越して2日目。コメントの返事の方法がビタイチ判っていない。

ついでに、今日は一日倉庫のお片でヘロへロで御座います。


 選挙も当分雰囲気がないので、上上下下右左右左BAKAの復活の呪文で

復活させていただきます。


 それでは本題の始まりでおます。


 「倉敷の永山で御座います。」

「あ~明日来る方ですね。」

「ハイ。」

「明日は7:30に出船です。ルアーは長いのも持ってきてください。」

「は?」

「明日は何人来られますか?」

「8人です。」


 お~い。先日聞いたのとえらい話が違うやないの!

おれも賢い方や無いけど、そこまでアホちゃうで。

先日聞いたのは、6時過ぎ出船、ジグはショートタイプ

しか食わん!と聞いたで。フィクサーに変更を報告するのも?

よくブレるやっちゃ!と思われるのも何やし、何がいやと申しますと、

今月の携帯の通話料が少なく見積もっても8万円台は必死。

運が悪ければ10万円に届くぐらいの通話料。


 仕事の話が大半とはいえ、これを払っているのは、親父殿のカードで、

その辺のチェックが厳しい。そこへ出席の皆さんに変更の連絡を入れて

料金まで払って、いちいち謝るのもメンドクサイ。

このまま突っ走ったれ!

で、午前2時フィクサー田邊邸に集合!変更なし!


 そんなこんなで0:55

チャンチャかチュンチュン!携帯電話が鳴り出した!

ん?ドタキャンか?今日の集合時間はいじってないからあての間違いはない。

「もしもしぃ。池田です。」

「お早う御座います。どないしました?」

「皆さん未だ誰も来ていないんですけど。」

「へ?集合は2時でっせ。この前言いましたやん。」

「そうですか。ハハハH」

「ほな、あても準備出来ているから出ますわ。」


 何か嫌な予感。皆さん妙にテンションが上がり過ぎているような気がする。

いつも冷静な池田氏でさえこの状態や。何が待ち受けてんねん。

「あ~コワ。こう言う時は・・・。」

いや。考えたらアカン。一ヵ月半ぶりの釣りや。楽しまなアカンねん。


 荷物を積み込んでフィクサー宅へ車を向けた。