程なくフィクサー田邊邸に到着した。閑静な田んぼの中ほどにある立派なお屋敷である。
人を早くから呼び出した君は車ごと居ない。その代わりクーラーや竿が留守番をしていた。
「コンビニでもいったかな?」
と思い、自分の道具もそこに降ろして静かに待った。
退屈しのぎに紫煙を立ち上げて待つ。
来ない。
そうしている内にメンバーが集まり始めた。そして、車庫の大きな自動のシャッターが
開いて、フィクサーも出て来た。
「お早う御座います。」
挨拶を済めせて車に荷物を積み込み終える頃、早くから呼び付けた氏が帰ってきた。
なんや。人をハヨから呼び出しといて。
そんな不満を誰に漏らすでも無くそのまま出発した。
車中では既に大漁旗でも作って飾っとこか!の勢い!
その中で一人、この異常な盛り上がりを危惧していた。なぜなら、池田氏と花房氏それとアテ以外はルアー釣りを舐めてるやろ!な装備で来ている。その中でも、年長者の某氏は、ルアー釣りのウンチクをアテから30分、池田氏からほぼ1時間聞いても尚、スタート地点から話が進まなかった御仁である。元校長先生お年は70代。教える事得意でも教えられる事に慣れていない人。失礼ですが、ボウズ決定。
そうしている内に瀬戸大橋に差し掛かった。御歳20歳を迎えたこの大橋も利用者の少なさにあえいでいる。ここに来てやっと、通行料が半額になるとかならないとか。実際はなっているようだが、宣伝の薄さに反応はイマイチ。
そんな橋を渡り終えて、松山道に入ると同時ぐらいに雨が。
「変な処で予報があたりましたね。」
と言いながら、時間調整の為に、石鎚山SAに立ち寄った。ここで夜食?朝食?な食事(あんかけラーメンがお勧め)を済ませて、まだ早いので、皆さんのリーダーを結ぶ事となった。
このリーダーと言うのは、現在、釣りの糸の主流がPEラインと言って編み上げの糸ですが、これが以前のナイロンラインより引っ張り強度は5倍以上あって細くても強い糸なんですが、結び目が弱い弱点があって、それを補う為に先の部分にナイロンラインを巻き付けるように結んで弱点をフォローする為に付ける作業なんですが、これがある程度慣れと言うか熟練が必要でして、今回8名居る中でこれが出来るのがアテと池田氏なので、2人で分担して他の人のリーダーを付けていった。
食堂の近くのベンチで夜中にえ~おっさんがワイワイ大騒ぎ。この時点でクーラーは土産話で一杯になっている。
「お~い。まだ、港にも着いてへんで。」