This is Japan 英国保育士が見た日本

っていうこれまたブレイディみかこさんの本。




これまで本屋さんで見かけたことがなく、知らなかったんだけど2016年に出版されたものらしい。





ぼくはイエローで…の本と比べて、

いろんな政治用語とか多くて読みにくい。

でも、自分が気づけない視点でイギリスをはじめとする欧州や、それと比較して見る日本のことが知れてとっても勉強になる。




この中で、ずっと私も思っていたことが取り上げられてて。





日本の保育園の先生一人が見てもいいとされる子供の数。




イギリスでは3歳も4歳も8人なのに比べ、日本は3歳は20人、4歳は30人。




私は長女が年少の年、半年だけ日本の幼稚園に通わせた。

その後すぐ、インドネシアに引っ越して、そこからはインドネシアの幼稚園。

次女は長女とは別のインドネシアにある幼稚園に入れている。





日本で幼稚園に入れた時、そこはモンテッソーリ系だったので縦割りクラスで、年長年中年少がひと学年10数人。

クラス35人ほどを2人の先生がみてた。




長女は7月生まれだから、もう3歳もおわりに近くなっての入園だったけど、この人数を2人の先生で見れる?!ってすごく不安に思って。




でも周りの人たちに聞いても、どこもそんな感じで、私たちの幼稚園が特別手薄ということでもなさそうで、私が心配しすぎ?とか思ってて。




次女が2月に生まれたばかりで、長女も荒れてたので、私も疲れてて、夏休みも預かり保育にお世話になったんだけど、その時は何人の子供達がいても2人の先生、それも私の親くらいの年代の先生。




本当にただ預かるだけで、何かアクティビティをしてくれる感じでもなさそうだったのと、長女がお昼ご飯は家がいいと言っていたので、何度か午前中だけお願いするだけだった。

助かるなと思う反面、なんとなく不安が拭えず。





人に頼ることも時には大事だよ。と、誰に言われたでもないけれど、私は子供のことになると全部自分でやろうとしすぎる自覚もあったし、周りの友達や家族にもきっとそう写っていると思っていたのもあって、子供達のためにも私と離れることも必要なのか?とか、そういう迷いもあったんだと思う。




でも今なら、確信できる。

あの預かり保育にはお願いしない。




不安なことや、危険だと思う実体験はなかった。

でも、安心できる場所だと私が思えない場所に子供を預ける必要はない。

それは私がいま置かれた環境が、そこに頼らなくても自分が働かずに子供達と過ごせる現実があるからだという前提がある。

でもそれがあるから、それでいいのだと思う。





インドネシアの幼稚園は、当時4歳だった長女のクラスは12.3にんほどの子供がいたけど、2人の先生が常についていた。




その後、転校したけど、そこでも10人いるかいないかのクラスに2人の先生。




次女は2歳で入園。

最初、2人の先生で子供が15人もいて、

まだ階段も手を繋がなきゃ心配な歩き方だった次女が心配すぎて、すぐに学校に相談。

おそらく他の親や先生からも同じ心配があったようで、すぐに新しい先生がきて、

8人に2人の先生がついてくれた。

次女は新しい先生のクラスになって、どんな先生なのか、どんな経験があるのか等心配したけど、

とてもいい先生で楽しい幼稚園生活をスタートできた。





長女の日本の幼稚園での面談では、

先生の関心の主は、年長児なんだろうなと感じてしまうほど、長女のことはあまり見てくれてないと感じる何かがあった。

先生は熱心だったし、心配なことがあれば放課後電話をくれたり、不満はない。

先生に問題があるわけじゃなくて、物理的に無理なんだと思う。こちらが心配なこととか話したり、先生からの話であっても、面談中何度も


まぁまだ年少さんなんで(^ ^)



と言われたのが印象的だった。




今思うと、長女を入れたインドネシアの幼稚園よりも、次女を入れた幼稚園の方が先生達が温かい気がする。




よく、子供達を抱っこしてる姿を見るし、膝にのせたり、ハグしたり、スキンシップが多い。

長女の卒園式では、担任ではなかったクラスの先生たちが、娘達と写真を撮ってもいいですか?って聞いてきてキャピキャピしながら写真を撮ってたのも印象的。




日本だと、先生の方からそんな風に声をかけてくることなんてないと思う。




子供達は常に自分の考えを聞かれて、その考えを肯定され、褒められて、そこからいろんな話に派生して…ということを先生とクラスメイトたちと当たり前に毎日繰り返す。




『先生』という存在が、絶対的なものではなく、同じ人間であるという風に子供達にも映ってるはずだと思う。




先生たちも、どんなに幼くても子供達を1人の人として尊重していて、その子ひとりひとりの欲求を可能な限り許容するような。




でも日本の保育園、幼稚園はそれがないのかもしれなく、それは園の問題ではなく、物理的に無理なんだと思う。




先生がいないから保育園や幼稚園を減らすことになれば待機児童問題はいつまでも解消されることはない。読み進めるのが苦しくなるような、死亡事故が保育中に起きている現実もあるし、それらを完璧になくすことはできなくとも、今以上に手薄にするのはあまりに無責任になってしまう。




日本を出て、外から日本を見てるといろんなことを感じるし、日本の未来には今あまり希望が持てないのが正直なところ。

ずっとそう思ってきたんだけど、最近は、やっぱりなんだかんだ言って日本は豊かな国なのかもしれないと思うこともあった。




だけどやっぱり、日本が抱えてるたくさんの問題はかなり深刻だなと思うし、なによりも怖いなと思うのは、それらに立ち向かうことを当たり前だと思う心の強さが日本教育の中では育ちにくくはないか?という不安が、強まるばかり。

この本の中でも、日本の若者は自分自身も直面している問題に、気づかないフリをしていると書いてて。それがすごくしっくりきてしまう。





これからの近い未来、子供達はどこでどんな教育を受けることがいいんだろうか。

残りのジャカルタ生活、それを考えながら今後を検討していきたいなと思う。