新子安のマンションからの風景。
工業地帯は空気が悪いからってあんまり良くないんだと思うけど、
夜になると、オレンジ色のライトに照らされてきれいだった。
ベイブリッジも見えた。
実家を出たばかりで、職場も変えて、
仕事と家事を両立させることの大変さを知らなくて、
実家にいた頃と同じような仕事の仕方をして、目標に向かってて、
もう二度と経験したくないと思うくらい、きつかった。
無知なゆえにできた選択だったと思う。
それでも、
やってやれないことないってことも教えてくれた期間だったかもしれない。
あれから、
もう3年半が経とうとしてる。
いろいろ、仕事の仕方も変えてきた。
家事のやり方も変えてきた。
いい意味で、諦めることも必要だってことも学んだと思う。
いろんなことに追われている時間は嫌いだった。
楽しみをたくさん持てない時間は嫌いだった。
気持ちにゆとりがもてなくて、
いつも忙しい日々は嫌いだった。
この3年半、私は自分の生活のサイクルをいつも模索していて、
いつだって納得のいく答えにはたどり着かなかった。
いつも、私が求める納得のいく過ごし方は、
一日が24時間じゃ足りないものだったと思う。
それを、うまくやろうとすればするほど、
仕事も家事も自分の願う100%から離れていった。
どっちも中途半端。
結局は、両方を完璧にしようなんてそもそも考えるのがいけないと、
そういう答えを出したこともあった。
そしてそれは、正しいのかもしれない。
そういう私を、誰も責めなかった。
でも。
誰がどう思うかで、答えを出すことはできないんじゃないかと思う。
それは私にとっては難しいことだった。
両方を自分の理想に近づけたくて、ピリピリするくらいなら手を抜いたほうが、
本当は幸せなのかもしれない。
きっとそうだと思う。
だから、私もそういう選択をしたんだと思う。
楽をしたかったわけじゃない。
自分たちの幸せのかたちを見つけたかった。
ブは、仕事と家庭では全くの別人になる。
家庭のことは適当すぎる。
笑えるくらい適当。
それだけ、仕事に夢中なんだと思うけど、そしてそれはめぐりめぐって、
私のためでもあるんだけど。
そこを常に前提にするには私にはもう何年か必要だし、
もっと人生経験が必要なんだと思う。
他人の話を聞いてると、
とっても冷静で、
きっとブのような人のこともすんなり理解できる。
家庭の業務に適当なだけで、
私のことを考えないとか、私に優しくないとか、そういうことは一切ない。
でも、
私にとっては、単に仕事をして稼いできてくれるだけの人な訳ない。
1週間に一回も一緒にご飯を食べられない日がある。
毎日夜中に帰ってきて、家に帰ってきてから寝るまで30分しかないときもある。
話したいことがあっても、その日に話せないことなんて当たり前。
私を気遣って、精一杯ふざけたり、笑ってくれるけど、疲労で目は真っ赤に充血してる。
自分たちの人生を考えたら、
どうすることもできない現実が、毎日ここにある。
分かっていても、
心がパンクしそうになるときがある。
それでも、
私はブの生き方が好きなんだと思う。
結局、そこが揺らがないんだと思う。
こんなに苦しい思いばかりしなきゃならないなら、
幸せなんて一体どこにあるんだろうかって感じだけど、
ブは、それも十分感じてると思う。
だから、どんなときも、
どんな疲れて帰ってきた日も、
あたしに当たることは絶対にしない。
私のすることに文句を言ったことは一度もない。
私に何かを強要したことも一度もない。
分かっているけど、
それを当たり前に理解するのはとっても難しい。
本当は、そんなに難しくないことなのかもしれないけど、
私にはとっても難しい。
今、私は、
またやり方を変えてみるときがきてるのかもしれない。
私は、自分の中にあるGOの感覚が来たときにしか動かないけど、
なんかね、それが今来てる。
でも。
今感じてる感覚は、数年ぶりに超過酷な方向に行ってる気がする。
慣れない土地大阪で、
結婚式を控えていて、
ただでさえテンパることは目に見えているのに、
なんでこっちに傾くんだろうかって不思議だけど、
感覚のままにしか動けないあたしは、きっと、このままアホな選択をする気がする。
小さいころから要領が悪くて、
何を身につけるにも時間がかかるタイプだった。
それは今も全く変わらずなんだなって、
ちょっと自分にうんざりする。
けど、
きっとどんな経験も意味があると思ってる。
それにしても、今日の大阪は暑い。
アイス買いに行ってくる( ̄▽+ ̄*)
