24時間後には、めは飛行機の中で一人です。
明日、出発だというのにブは、めをほったらかしてすでに寝ています。
今日まで、彼は何も変わらなかった。
毎日、いつもと変わらないブで居続けた。
もちろん、オーストラリアの話はするし、
「さびしくなるな~」とかはたまに言うけれど、
いつも明るかった。
彼にとっては、めがオーストラリアに行くのは全てプラスのことなんだと言う。
これから、結婚して、一生一緒に人生を歩むために、
プラスの時間でしかないと言い切る。
もちろん、その通りだと思う。
けど、めにはそのいつもと変わらない彼の態度が、本当にありがたかった。
今、想像以上にめが寂しさを感じていないのは、妙にさびしがったりしない彼のおかげであり、
きっと彼がこの3年半の間にくれた安心のおかげだと思う。
「心配はたくさんある。
自分の経験から言いたいこともたくさんある。
でもそれって違う気がするんだよ。
めーが感じないと意味がない。
俺がどう感じたって、めーにはめーの感じ方があるからね。
それをちゃんと感じるべきだし、そのために一人で行くんでしょ。」
本当に、めに何も言わなかった。
英語の勉強をしろとも言わなかった。
それは、彼なりの本当の優しさなんだなって痛感してた。
時々、オーストラリアに着いてからのことを考えていて、
妙に緊張したりするけど、
でも根底にある「楽しみ」って部分が大きすぎて、
本当にワクワクする。
めは、今まで、
旅行といえば徹底的に調べるタイプ。
でも、今回オーストラリアのことは一切調べてない。
ガイドブックさえ持ってない。
半年といっても、最長10日間しか日本を出たことのないめにとって、
半年なんて未知の数字。
だからこそ、
まっさらの自分でオーストラリアを見てみたかった。
事前知識のない状態で、国を見るってどういうことなんだろうか。
そこにもとても興味がある。
これまで、
めが、このタイミングでオーストラリアに行くということに、
いろんなことを言われてきた。
嬉しい激励もたくさんもらった半面、
厳しいこともたくさん言われた。
でも、全ては、この経験を自分のこれからの人生にどう活かすかだと思う。
それは、直接的に英語を使って何かをするとか、
そういうことでなくても。
今は、自分でもわからないけれど。
ただ、自分にできる精いっぱいで、
オーストラリアに触れてこようと思う。