ねえ覚えている?初めて手を繋いだ時のこと
今では多くが嘘になった言葉を誓いながら
あの日から君は両手で荷物を持つと拗ねたっけ
思い出せば我侭も今は愛しく
君はもう新しい居場所で
僕なしの幸せを掴んだの?
一途な君だから昔の男などとうに
忘れたでしょう
“ありがとう、この次は幸せに…”
君に初めて伝えた嘘
戻せない針だけが虚しく朝を告げる
この部屋の夜明け 無理に目を閉じながら
君を失った初めての夏はやけに涼しくて
どうやら季節が移り変わるのが少し速いみたい
ここ3ヶ月は大人になろうとしてみたけれど
その姿を見せたいのは今でもまだ…
「さよなら」の4文字を送り合い
それで一体何が終わったの?
届かない行き場ない言葉と想いだけが
今も胸の奥 積もってゆく
“ありがとう、この次は幸せに…”
嘘が嘘でなくなる様に
僕なりに考えていたりするのだけれど
上手く行かぬ物ね まだ当分掛かりそうです