ウィルダネス・ファースト・エイド/ベーシックレベル2日間 | 災害レジリエンス“羊が獅子となるまで”

災害レジリエンス“羊が獅子となるまで”

~震災復興と首都防災に取り組む「防災士」の日記~

先月のこと

「野外・災害救急員」の

国際資格認定コースである


ウィルダネス・ファースト・エイド/ベーシックレベル

http://www.wildmed.jp/products.html



を 受けてきました病院


WFAウィルダネス・ファーストエイドとは

医療アクセスが過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救急法、それが「野外・災害救急法」です。

カリキュラムはウィ ルダネス状況下(医療体系への引き継ぎや必要な処置を受けるまで に長時間を要する状況)で必要とされる評価と処置、また長時間に 及ぶ経過観察と看護、過酷な自然環境下での考え方などを体系的に まとめた内容です。座学を通じて頭で理論的に理解し、次い で実技を通じ体で覚える学習スタイルもその特徴の日本では新しい救急法です。
(オフィシャルサイトより抜粋)




講習会場は

神奈川県川崎市黒川にある

青少年野外活動センター。

参加者は16人ほどで

大半がアウトドア関係の仕事の方でしたが

医療、保健分野の方もいました。







1泊2日 朝から晩まで

みっちり レクチャー&トレーニング。


「119番通報から救急車が来て病院搬送」

までのいのちをつなぐ

「都市型救命」とは異なり、

野外や大災害時

「救急車がいつ来るかわからない」

ウィルダネスな状況での救命措置では

まずは、「救助者の安全第一」

そのうえで、傷病者の
「命の危機に関する救命措置」

を非常に短い時間でおこない、

いのちを失う緊急性がない状態であることが
確保されてから、ゆっくりとその他の傷病措置をおこなう

というメソッドをしっかり頭と体に叩き込みます。

また、

「酸素化=生きている証拠→止まる=死に至る」

という 根本的な生命維持存続の原理から

呼吸器、循環器、神経系(脳、脊椎)への素早い傷病評価

体液(血、水分、尿)の損失、体温、熱の高低など

いのちの仕組みとその障害による傷病のプロセス、

評価と分析方法について 体系的に学べたのは

仕事で救命をおこなう立場として

非常に実際的で有用でした。


特に、

すぐに「いのちに関わる傷病」ではないとしても

医療機関へ引き継ぐまでのあいだ、

このあとどうなるのか? 

傷病が悪化するとすれば

どのような変化が起こりうるか?

それらは身体や意識にどのような兆候や

変化を表すのか?

という 「救命後の経過観察と傷病予測」が

せっかく救助できたいのちを

危機に陥らせないために

とても重要なのだと 学びました。



認定資格は3年間有効で

その後もさらなる

アップグレードのコースが

充実していますので、

続けて受けていきたいと思います(^-^)/




大災害において

いのちを救うことは難しい

でも

生き残っていれば

なにかができるかもしれない


希望を可能性に

可能性を 力と知恵に

“羊が獅子となるまで”