03_セリフとダンスと、合唱と。 | 音楽工房「六畳ラボラトリ」

音楽工房「六畳ラボラトリ」

広島の男女ツインボーカルユニット「万貴音(まきね)」代表、
半体育会系器用貧乏音楽人「小田貴音(おだたかね)」のブログ。

若干俺自身のお話。

 

 

 

ミュージカルは子どもの頃から好きでした。

父親が現「ミュージックシアターASAKITA」の

創始者だったのもあって、かもしれないけど。

オペラよりストーリーが直感的に見えやすい、

ミュージカルが好きです。

 

中学時代、ミュージカルに参加したこともあります。

ただしその時はオーケストラピットで、トランペット担当。

オケピットで役者の演技を見ながら、

自分の演奏を待つ感じでした。

 

 

 

それが今回は、舞台で喋ったり歌ったりする役回り。

外から観て「もっとこうすればいいのになー」と、

自分がやってみる時は、大きく違う。

わかりやすく大げさにやったものがあまりに不自然だったり、

気持ちを込めたつもりが外には全然伝わらなかったり。

 

セリフを覚えることも大事なんだけど、

それこそ基本の「き」から教わりました。

指導はBAMPのお二人ね。

 

言葉やシナリオ進行についての考え方、

少しは反映して成長出来ただろうか、と、

公演が終わった今でも考えます。

 

キャストそれぞれの個性って、

何か意図的に仕掛けなくてもちゃんと出てて、

相方の中原万貴のテンポとか、BAMPの二人の阿吽とか、

潤士さんの神感とか(これ練習時でもそうなんよ)、

そこに自分がどんなジグソーになるか、みたいなところを

練習の中で見つけていった感じです。

 

一体、本番での「たかねくん」はどんな人物に

なってたんでしょうね。きになる。

 

 

 

で、ダンス。

今回の歌にはたくさん、ダンスが伴うものがありました。

過去に経験がないわけではないんですが、

小田貴音、ダンスはド素人なわけで。

出演オファーを受けた時に、一番苦戦するだろう、

足を引っ張るかもしれないと思ったのが、ダンス。

 

練習時の動画の公開は控えさせていただきます。笑

 

 

打ちひしがれる俺氏。

 

 

 

世のアーティストにはガンガン踊りながら歌う人多数。

楽器弾きながら歌うのとは別種の難しさがある。

踊りながら歌える人、ほんとすごいと思います。

 

振りに意識がいくと言葉が軽くなる、っていうかロストする。

歌に集中すると振りが全部ワンテンポ遅れる。

動画見返して練習するんですが、

自分の動きの滑稽さに失笑しながらでした。

潤士さんはダンスうまいんだよね。長身で見栄えもするし、

腹立つ。笑

 

相方は言わずもがなで上手いです。っていうか動きが綺麗。

ダンスのチェックは相方に細かく見てもらいました。

そうしてもらえたから、劣等感が噴出せずに済んだなあ、

と今すごく思います。

 

 

それから、今回の楽曲には「合唱」がありました。

とっても素敵な曲。数年前にやったことのある曲。

それを、お話の核になる部分でやったんですね。

歌のフレンズに、ギターの康作さんを含めて。

 

ポップスであるとか、そうでないとか、

合唱としての声とか、そうでないとか、

頭にはあったけど、結果そこではなくて、

みんなで声を合わせること。

ただし何でもいいということでもなくて。

 

楽曲自体も、シナリオ進行の重要度としても、

とても大事なポイントでした。

他の曲よりもうんと時間を使って練りました。

全員揃わない日でも、時間を見つけて集まって。

その時間もすごく真剣で、楽しかった。

 

思い入れもあったので、自分も結構意見を出して、

でしゃばりました。

 

自分と潤士さんだけのパートも結構多かったりして、

俺がこうしてみたい、って話をすると、潤士さんが

「やってみようか。…なるほど、じゃあそうしてみよう!」

っていう、神でありながらスポンジ並みの吸収力とか。

康作さんとキム兄の男パート練習の時も、康作さんの

「…もう一回!もう一回やりましょう!」の怒涛の詰め。

納得いくまでとことん落とし込むから、

今の康作さんのプレイとか、信頼感が出来てるんだな、

と感じたりとか。

ピアノ伴奏のまいこちゃんのスタッカートのこだわりが

めっちゃ好きで、それ絶対やってね!って言ったりとか。

 

 

みんながみんな、全力で真剣。

そして楽しんでて。

んで、気づけば前日になってて。

まだ始まってもいないのに、なぜかもう寂しくなったりして。

 

 

 

本番までに、そんな虹色の全力疾走があったわけです。

 

 

 

 

開催前夜。

万貴音に最後まで指導してくれたBAMPの二人。

万貴音は22時ぐらいに退散したけど、まだ残って

ずっと準備してた二人。

 

 

 

束の間の眠りの後に、幕が開けた。

 

 

 

おやこファミリーコンサート「ゆめふるからふる」

 

【歌】

BAMP(にかもとりか、木村キョウ)

藤江潤士

万貴音(中原万貴、小田貴音)

 

【演奏】

ギター:福田康作

ベース:田中翔太郎

ドラム:山口陵

キーボード:すみまいこ

 

【バルーン】

ゆめふるバルーン(PIKA、クルット)