フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫ -12ページ目

フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

若い頃に戻りたいなんて、全然思いません。人生は夕暮れ時からが楽しい。
音楽を通じて、出会った素敵なエピソードを綴ります。





「誰もいないからそこを歩く」

これは海援隊の曲である。ヒット曲でもないから、ファンの他には知られていないだろう。

ボーカルは武田さんではなく、敬愛する中牟田さんがとっている。だから自分にはなおさら、心に響いてくるのだ。




中牟田さんの訥々としたボーカルは、ギターを抱えて津々浦々を旅してきたフォークシンガーの憂いを感じる。

自分もいつか、こうありたいと思って生きてきた。


新しい年を迎え、ヤブさんとのギターユニット「古道具屋裏通り店」では「誰もいないからそこを歩く」をカバーすることになった。

「古道具屋裏通り店」は人にウケるかどうかというよりも、こだわりの曲しか演奏しない。だから、徹底的に練習して納得できた曲でないと人前に出さない。当たり前のことだけれど、これは我々の矜持である。


年頭にあたり、こう思う。

これまで「フォークシンガーおだしょう」としても、自作自演を自分のペースでひっそりとやってきた。

聴いていただく目の前の方に、人生の機微を込めた言葉を届けたい。

ミュージシャンとして、一人の弾き語りと「古道具屋裏通り店」の二足の草鞋をこれからも続ける。

職業としては、人の心に寄り添えるソーシャルワーカーでありたい。

誰もいないからそこを歩く。