
しばらくぶりに、ピアノの調律をしてもらった。
調律師さんの仕事は職人の世界。黙々と作業をなさる中、休憩の合間にいろんな世間話で盛り上がった。
調律師とプレイヤーは全く別の世界で、楽器を奏でない調律師さんも多いらしい。音大を出たプレイヤーで調律師になった方もいるそうだが、だからと言って必ずしも技術が高いとは限らないのだそうだ。
調律という仕事は、我慢強さと鋭敏な感覚が要求されるので、そうした意味ではスポーツに秀でた人のほうが向いているとも聞いた。
我が家のピアノは、被爆ピアノの平和活動で有名な矢川ピアノ工房に診てもらっている。
今回は二代目の息子さんが調律にやって来られた。調律師である父親の後姿を見ていて、自分も同じ道を歩むことにしたと話してくれた。
さすがに父親譲りの丁寧な仕事をなさる。
自分の場合、平日の練習は夜遅くなってからやることが多いから、KORGのステージピアノを使うが、そうでなければやっぱりこっちのほうがいい。
電子ピアノは機械で、アコースティックピアノは楽器。奏でる者にとって、この違いは大きいのだ。
