昨日、1年半ぶりに散髪をした。
最近はずっと、長くなりすぎた後ろ髪を束ねていたので、短くした今は何だか寂しくもある。

ようやく来年は還暦を迎える。定年退職を間近にした今年は再就職活動の年。だから、さすがにこの頭髪で就職面接に挑むわけにはいかず、すっぱり切った。
髪を切ってくれたのは、仕事で知り合った同世代の理容師さん。中学を出てから理容師の道に入り、この道五十年近くになるという。
カット、ひげ剃り、シャンプーまで全部やってもらうと、とても気持ちがいい。1000円カットでは、とてもこうはいかない。
髪を切ってもらいながら、理容師さんといろんな話をする。
この仕事しかできないというこの人は、やっぱりこの道のプロ。技術はもちろんだが、お客さんが笑顔になる話題もしっかり心得ている。
一つのことを、ずっと続ける尊さ。
プロっていうのは、こんな人のことを言うのだと素直に思う。
僕の再就職活動は、まだ緒に就いたばかりだけれど、フォークソングを歌うことは絶対にやめない。
職場は変わるが、死ぬまでフォークシンガーでいるのだ。
傍らにギターとピアノがあって、気のおけない音楽仲間がいる。これ以上、何を求めようか。