
春先にアキレス腱を断裂して、四ヶ月が経った。
最初の一ヶ月はギプス固定、その後は装具をつけての松葉杖生活が続き、この度はようやく、平坦なところなら装具を外しての短距離歩行が許された。
そんなわけで、今日は早朝から運動公園で少しばかりのウォーキングと、すっかりご無沙汰している合気道の剣と杖の型稽古をやった。
体を動かすのは本当にしばらくぶり。これまでの休日は、外に出ずに本を読むか、楽器の練習をして過ごしてきた。
趣味として、体育会系と文化系のそれぞれがあるといい。そんな内容の綴りを何かの本で読んだことがある。
これは本当にそうだと、今回のケガで実感している。
本の整理をぼつぼつやっていると、高校生のときに手にして以来ずっと手放さずに、引っ越しのたびにもずっと連れていく本が出てきた。
沢田聖子「少女期」である。
フォーク少年のアイドル的存在だった沢田聖子さん。
この本は、当時ありがちなアイドル本に分類されるかもしれないが、読んでみると内容は結構濃い。恐らくはゴーストライターが絡んでいないのだろう。そのためか、自分の言葉や言い回しでしっかり綴られてある。
沢田聖子さんは還暦を過ぎた今でも現役で活動されている。聖子さんがよく演奏されている地元のライブハウスから、演奏の声をかけていただいたときには、天にも昇る気持ちになった。
この本は、次の棲家にも連れて行くのだ。