(義理と人情を測りにかけて 義理が重たい男の世界)
帰宅したら、唐獅子牡丹を唸る娘の声が聞こえた。
高倉健が主演の「昭和残侠伝〜唐獅子牡丹」がどうしても視たくなり、一昨日DVDを借りてきたのだが、娘が先に視ていたのである。
唐獅子牡丹は、いわゆるヤクザ映画である。こんなのは教育上よろしくないと思いながらも、結局一緒に視た。
健さんと並んで斬り込みにいく男が、ドスを片手にこう言う。
「秀次郎(健さんの役名)さん、俺を男にしておくんなさい」
娘がすかさずこう言った。
「え、この人女じゃったん?」
おい!男にしておくんなさい…ってのは、そういう意味じゃないぞ!違うってば!
高倉健は、私にとって憧れの人である。
次は網走番外地が視たいという娘。
親子の血は争えない。
ちなみに、健さんの本名は小田剛一さん。それがとても嬉しいのだ。