
MRIの画像を前にして、整形外科の医師がそう言いました。
去年の秋頃から、右肩に痛みを感じるようになり、最近では歯を磨くのも左でやっています。
痛みのせいで、日常生活に少しずつ支障を来すようになったのです。
ギターを抱えるだけでも肩が痛くなります。
ギターを弾く格好は、右肩を上に向かって突出させます。それは日常生活にはない、不自然な格好です。
そんなこんなで、痛いからギターをあまり弾かなくなりました。
五十歳をボーダーとして、思いもつかないことが、ちょくちょく現れてきます。
ちょうど一年前、ふくらはぎの酷い肉離れを負い、しばらくは松葉杖の生活を余儀なくされました。そして、今回は右肩の腱板損傷です。
これは中年期の危機です。身体は確実に衰えているのだから、気をつけるしかありません。
「腱板がダメなら鍵盤がある」
つまらないギャグを心に浮かべ、鍵盤なら大丈夫だろうと、ポロンポロンと弾き語りました。
ところがビアノは肩を使って弾くから、しばらくしたら同じように痛くなってきたのです。
あと、出来る楽器といえばハーモニカ、リコーダー。
弾き語りができないなら、吹き語りという選択もあります。
こんなことを本気で考えはじめたら、脳まできたってこと。これも要注意です。
演奏は体が資本です。楽器が弾けないのは、ストレスが溜まります。
中年期ミュージシャンの方々、自分だけは違うと思うなかれ。
お気をつけあれ。脳もね。
春には復活したいので、それまで養生します。