フォークシンガー、李陽雨さんから郵便が届いた。
開封してみると、封筒の中には山形のフォークグループ「影法師」のDVDが入っていた。
NHKで流れている「花は咲く」プロジェクトを意識したのかは分からないけれど、影法師は「花は咲けども」という曲を歌っている。
歌詞が、きれい事ではない核心を突いている。
放射能に汚染された自分たちの町へは、帰るに帰れない。桜並木に花は咲けども見る人はない。そして、毒を出す土の上には立てない。結局は異郷の地で果てるのか。
被災者の悲しみを、ストレートに歌う。
しかし、これが現実だ。
http://youtu.be/5Vd8owCwSTM
花は咲けども、春を喜ぶ人はなし
毒を吐き出す土の上
うらめし悔しいと花は散る
美辞麗句を並べたような歌詞とは全く無縁。優しい曲調だが、凄まじい歌だ。
放射能汚染は、どうしようもない状態なのに、政府は原発路線に回帰し、しかも危険極まりない原発を輸出までしようとまでする。
一度走り出したら、止められないのか。
原子力と人間は、絶対に共存できない。時空の微細を切り取れば、共存しているように見えるだけだ。
人間の存在を脅かすような核のゴミを、平気で未来の子どもたちへ押し付ける我々の世代。
我々は地球が存在し続ける間ずっと、未来の子どもたちのみならず、生命体そのものから恨まれることになるだろう。