のどかな情景に潜む | フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

若い頃に戻りたいなんて、全然思いません。人生は夕暮れ時からが楽しい。
音楽を通じて、出会った素敵なエピソードを綴ります。

この秋から、一見のどかな地区を担当している





ちょっと前までは、喧騒に追われるような地区の担当だった


同じ市内でも、ここは別世界だ

しかし、生きづらさを抱えた人がいる

その点では、所が違えど人間の本質は変わらない

個別的援助、つまりケースワークの実践としては、これまでのやり方とは大きく異なることはない

しかし、ここは地域性が違う

生活の場としての地域がもつ性格と、行動規範、行動様式が大きく異なるのだ


正直いって戸惑いながらの、コミュニティワークの実践だ


自分の仕事は、結果として不全感が残ることはしょっちゅうだし、迷いを感じながらの実践をしている

果たして、これでいいのか


でも、こうして職種にこだわっているのは、何故だろう


若い頃のしなやかさは、もはやない


しかし、だ


人とずっと向かい合ってきた経験は、それなりだ


例えば少しの面接でも、自分でも恐ろしくなる位、その人がもつ生活背景がピタリと当たることもあるし、時には職業まで当たってしまうこともある


当然が、それだけではクライアントを理解したことにはならない


継続的に支援してきた人を、そろそろ分かってきたなと思い始めた途端、こちらが予想もしない行動を取られることもあるし、関係を断たれることもある


自分のことは、自分では分からない

ましてや他者のことなど、もっと分からない


分かった気になったら、充実感や自己高揚感を得ることができる

しかし、それはクライアントの側に立つのではなく、自分の側に立ってのことだ


そうなったら、自分の専門性は消える



人は、不可解
もちろん、自分も含めてだ