ギ～～～ギ～～～ギ～～～
下手なバイオリンを弾くから、これが結構耳につく
一方、小さな庭では、アリたちが忙しく動き回っているのが見える
秋の夜長に、我が家では「アリとキリギリス」の童話が実際の話として展開されているのだ
キリギリスは働きもせずに、歌を歌ったりバイオリンを弾いたり…ちっとも働かない
アリはと言えば、来る冬に備えるため、一生懸命に働いている
やがて冬がやってきて、アリとキリギリスはどうなるのか
結末は、皆さんご存知のはず
しかし、この話には落とし穴がある
キリギリスは、冬を越さない
キリギリスに与えられたこの世は、短くて儚い
だから、いいじゃないか
歌ったり、バイオリンを弾いたりしていても
我が家の「アリとキリギリス」を読んで、じゃなくて、見てそう思った
ん？ちょっと待てよ
これは、まるでオレのことじゃないだろうな（一応、働いてはいるけどね）
まさか、ヤツらがオレに警告を発しているのか
まあね
人生この先、何があるか分からないからね
アリは、一生懸命働かないと大変なことになるぞと教えてくれる
キリギリスは、後悔しないように生きることを、教えてくれている…のか
ギ～～～ギ～～～ギ～～～
キリギリスが、またバイオリンを弾きはじめた
今度は、耳につかなかった