息子が、回転すし屋に行こうとオレを誘ってきた
「お父さん!○○寿司にいこうよ」
「何だ急に?給料日前だからな、そんな金はねえよ」
「いいから、行こうよ」
「だから、給料日前だっていってるだろ!お前のおごりなら別だがな」
「分かってるよ。今日は父の日なんだから、僕が払うよ」
…ありがたいが、素直に喜べん
子から施しを受けるようになったら、今までの親子関係は終わる
しかしせっかくの誘いなので、今から行ってくるが、どうせ順番待ちがあるから息子を先に行かせた
で、当の父親は今、昼の残り物にくらいつき、焼酎をあおっている
息子の銭で飲み食いはできん
表面上は払ってもらうが、後でこっそり息子の財布に金を入れておく
そのためにも、腹一杯な上に酔っ払って寿司屋に行けば、金がかからなくて済むだろう
父の日なんて、全く頭になかった
だいいち、自分の誕生日まで忘れてしまうんだから
その気持ちだけで十分じゃ