三鷹市芸術文化センター星のホールへ
城山羊の会『ワクチンの夜』を 観に行ってきました。

コロナ禍以降、生での観劇は激減。
行くにしても「換気がしっかりしていて
天井が高くて
通路側が取れて
電車が空いていそうな時間帯」かつ
「トイレが綺麗(広い)」「ロビーが広い」「主催が責任とコストをかけて感染対策している」
などなど、自分の中のハードルは高くなる一方。

繁華街にある劇場は、とにかく遠回りでも人ごみを避けて
ほかは配信だのみ、
昨年の城山羊の会『石橋けいの
あたしに触らないで!』も 配信
で観ました。
城山羊グッズ収集家の 我が家、
今回の物販で、もちろんDVDも購入!



2年ぶりの 生・城山羊の会
生・小劇場。
「通路側に『関係者席』とか 貼ってあったら どうしよう」「ぎゅうぎゅうだったら キツイな」と、かなり迷ったのですが
先に行ったご主人さまが 「貼り紙は なかった」「開場時間に入場すれば 大丈夫だと思う」というので
開場20分前(開演50分前)には到着し、スタンバイ。
無事に 出口に近い通路側を確保でき、安心して浸れました。
(ただ、劇中で「ウレタンマスクは無意味」というわりに ウレタンマスクのスタッフさん、ウレタン鼻出しのお客さん ちょいちょいいたけど
スタッフさんにはマスク支給&お客さんに注意しないのかい???)


三鷹市芸術文化センターでの 城山羊の会
名物・
森元隆樹さま(愛称:タカちゃん)の 前説。



新型コロナウイルスワクチン
二回目を接種してきた 夫婦(岩谷健司さま・岩本えり様)の話をし、
「三鷹市の 接種会場
でした」
と ほこらしげに言う タカちゃん。

その 夫婦が 実際に自分の前を通ると
タカちゃん マスク越しでもわかる
「?」
という ぽかん顔!最高!!

そして その夫婦のうちの 妻が 発熱したということで
タカちゃん
「ガーン!!!」


この おおげさな演技と声のトーンに
しばらく 笑いが 止まりません
でした。

妻が 「なんで あたしだけ」と 居間のソファで ひしゃげていると
そこへ やってくる 息子(秋彦)
「・・・・・・」

息子
声 
ちっさ!!!


解熱剤を 飲むにあたって
胃がからっぽなのを 心配し 自室へパンを取りに行く 秋彦。

既に 薬を飲んでしまった 妻。
秋彦が
「これ食べて 追っかけないと
と 私物の ランチパックを 持って来てくれるのですが

中年夫婦
ランチパックが なかなか
開けられない!!


1時間45分のお芝居にて
ランチパック開けに あんなに
時間をかけて・・・
と 我が家で話題です。
(ちょうど 前澤氏が 宇宙に行ったタイミングでの ランチパックに 個人的に爆笑)
先に観た ご主人さまも
「っていうか すごい ちょっとしか 食べてなかったよね。
あんな 少しの
パンで 追っかけ
に なるのかね」と ご心配でした。
しかも妻 ビールと一緒に お召し上がりに!

妻が ふらつくと
義父(夫の父)・岡部たかし様が
しっかり 抱きしめ
おでこを くっつけてきたり
ぺちょぺちょ 触ったり

しまいには おまたを ぺろん

濃厚接触
してくる 義父!(秋彦が 見ているわヨ~)
後ろの席の ヤング・ギャルからも「気持ち悪い」という声 漏れちゃってました。
ジャージ姿の義父・岡部さま、さながら
イカゲームの主人公に似ている
と ご主人さまから 評判です。
ちなみに義父は ワクチン 打っていません。

妻も 妻で
義父に 接種箇所を
肩をあらわに 見せつけるものだから
余計に 卑猥!

なにかっちゃあ 義父がお尻を触ってくることに関しては
妻も 夫に
「菅さんが式典で原稿読み飛ばした頃」に 申告済み。

というわけで 妻に体温計やらアイスノンを持っていくのは 夫の役目に。
その間 秋彦の大学の後輩・マスブチとエリカが 家に来る。
そして 彼らに 秋彦の父親ヅラで「今日、ワクチンを打ってきた」と 嘘をつく(ボケている?)義父。
さらには 岩谷さまのことを「森番」だと 教え込み・・・
 
妻を看病するはずで つきそっていた
夫・岩谷さまにいたっては
息子の友だちが 来ているのに
上階で おっぱじめちゃって
妻の 喘ぎ声が 気まずく 響き渡り(秋彦も 隣の部屋に いるんじゃない???)
下階の居間の マスブチとエリカ(付き合い始めで イチャイチャ)も 硬直。

すると 居間へ 義父が
ワインを持って 登場。

その後 岩谷さま 階段から
全裸(ふるちん)で 降臨!!

ワクチンの夜
ならぬ
フルチンの夜!?


いや、『ワクチンの夜』という タイトルからして
ソッチの お注射(ワクワク チンチン)
ではないか
とは 思っていたのですが・・・
(コレ DVD
に できるの?!)

セックス 堂々 披露して
奔放な家族ネエ~~

っていうか そもそも
ワクチンのあとは 激しい運動
しては いけないのでは ないですかね・・・

森番とお母さんが できていると思っている 来客。
岩谷さまを 呼びつける 岡部さま。
その間、秋彦がエリカの奨学金論文を 精査するのだけど
レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』の引用(柳田國男の『遠野物語』との比較?)について 触れているところで
岩谷さまと岡部さまも 岩本えり様をめぐって 口論。

「お前に 彼女を抱く資格はない」と 殴りつける 岡部さま、
岩本えり様を 取り合う
インセスト・タブー
が!?

「森番が奥様と・・・」と思っている エリカは
当然 岡部さま側を 心配。
腫れている 岡部さまの 腰を
「ぶたれたところ、見せてください」「触っていいですか」
あたしと同じですよ」
と 
腕をまくる エリカ、
予防接種で赤く腫れた エリカの白い腕と
服をまくられた 岡部さまの腰が 視界に交差する。
そして岡部さまは 来客に
「森番が妻と
この家で あの寝室で 何年も関係を持っている」
「あのふたりは知らなかった。でもさっき、ついに、言ってやった」
と 同情を誘う・・・

そんなことを言われているとは つゆ知らずの 岩本えり様、
熱が下がったので
お化粧をして 階下に 降りてくるのだけど
岡部さまのことを
お義父(とう)さん と 呼ぶものだから(夫のこと「おとうさん」と呼ぶ人 いるから)
普通に 「森番とヤッて堂々と降りてきた人」という 風情です。

岩本えり様、秋彦がいない(岩谷さまの手当てをしている)間に
エリカには「あなた、秋彦が携帯の待ち受けにしてる人」と バラし、
マスブチには「今日、接種会場にいたお医者さまでしょ?」などと言い出す。

そこへ 負傷した 岩谷さまが
漫画みたいに 包帯ぐるんぐるんで
杖がわりに ホウキを持って 入って来る。
それだけでも おかしいのに
「そんなホウキ どこにあったの」
「裏の森」
ああ 完全に 森番!

食卓の
パンとワインの キリスト感。
天国への階段。

聖書のエリヤならぬ エリカは
岡部さまの肉に 湿布を貼るといって この場を去る。
腰の痛みに乗じて エリカに卑猥な感情を寄せつつ 部屋に送ってもらう 岡部さま。

いっぽう、
もうひとりの友人、マスブチに
岩本えり様
「今日 接種会場でワクチンを打ってくれた先生に似ている。
以前付き合っていた お医者様の卵に そっくり」
「昼間の先生 ちょっとやってみて。
注射してみてくれません?
あたしに、もう一回


腕まくりではなく 肩を出す
岩本えり様!


「ああ ダメです。抜いて抜いて。
ダメダメ もうダメ。抜いて」
「抜かない抜かない。もう終わりです」

そのまま なだれ込むように 何度もキッスしてしまい
それを エリカに 見られてしまう。
エリカはもちろん 岡部さまに 寝室で 何かされたらしい・・・

ああ、エッチで どうしようもなく くだらない
ブルジョアジーの 淫靡な生態!

とんでもない家に お邪魔しちゃった
エリカと マスブチ。
エリカ、見送りに来た秋彦に「マスブチと付き合っている」
「お芝居とか映画とかも 誘わないで」「携帯の待ち受けも 変えて」と やんわり 言う。
それに対して リアクションの薄い 秋彦。
その間に 岡部さま 心臓発作で
急死!

岡部さまが 心停止して 倒れているのを見ても
「あ」くらいの リアクションの 夫婦。
逆に今まで リアクションの薄かった息子さまが
見送りから戻って 「うっ うっ」と泣いている。
岡部さまの死にではなく 失恋もろもろのショックで・・・

ああ、
岩谷さまのお熱の相手の バー「黒いワシ」のママ、
マスブチ(『自己紹介読本』の「かわぞえさん?」で おなじみ)、
あっさりした 岡部さまの死(『トロワグロ』の他にも あったような なかったような)、

城山羊ワールド!
作・演出の 山内ケンジ先生(青年団の山内健司さんとは別人の。ましてやかまいたちさんではなく)は
パンフレットによると「心温まる芝居」を目指していたそうです。
心は 温まりませんが
他の部分は 温まった
のでは ないでしょうか。



帰りは 調布行きのバスに 乗って
久々に クリスマス間近の 華やかなシャバを歩いて 帰りました~

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