NEW!! 2017年、アニーになりたい歴30周年！
エンタメ特化型情報メディア SPICE
【THE MUSICAL LOVERS】にて、ミュージカル『アニー』についての連載コラム
が 始まりました！
[第1回] あすは、アニーになろう
[第2回] アニーにとりつかれた者たちの"Tomorrow"（前編）
[第3回]アニーにとりつかれた者たちの"Tomorrow"（後編）
[第4回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その1＞フーバービル
[第5回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その2＞閣僚はモブキャラにあらず！
[第6回]アニーの情報戦略
[第7回]『アニー』に「Tomorrow」はなかった？
[第8回]オープニングナンバーは●●●だった！
[第9回]祝・復活 フーバービル！ 新演出になったミュージカル『アニー』ゲネプロレポート
[第10回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その3＞ラヂオの時間
[第11回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その4＞飢えた人々を救え！
[第12回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その5＞ウォーバックスにモデルがいた？
[第13回]ブラックすぎる！？ 孤児院の実態
[第14回]ウォーバックスの財力と華麗なる元カノ遍歴
[第15回]Leapin' Lizards！ リメイク映画『ANNIE』のトリビア＜前編＞
[第16回]Leapin' Lizards！ リメイク映画『ANNIE』のトリビア＜後編＞
[第17回]ミュージカル『アニー』オーディションレポート
2018の主役＆孤児役合格者、発表！ 新アニー役は新井夢乃＆宮城弥榮！
[第18回]決まったぞ～！ ハニガン役に辺見えみり、グレース役に白羽ゆり！丸美屋食品ミュージカル『アニー』2018の大人キャスト 見どころとアンサンブル役の復習
☆☆12月14日 アニー連載更新！☆☆
[第19回]サンディが33年目にして犬種チェンジ！ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』2018製作発表レポート 12/14 NEW!!
☆！ブログの無断転載・転用・お断りします！☆
☆☆文中 リンクがあるものは わたくしの当時の記事またはオフィシャル記事などに飛びます☆☆
☆！鑑賞レポートはすべてネタバレです！
（メモを取っていないので、間違いがあるかもしれませんが）☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こまばアゴラ劇場へ
ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会＊
『男女逆転版・痴人の愛』
を 観に行ってきました。
7月、夏、新御徒町の古民家
ギャラリーしあんにて拝見したプレイベントリーディングの感想は コチラ
→ ペヤンヌマキ×安藤玉恵 生誕40周年記念
ブス会＊『男女逆転版・痴人の愛』プレイベントリーディング＠キャラリーしあん
洋子：安藤玉恵さま
ナオミ：福本雄樹さま
バー・ダイヤモンド マスター／慶應大学生 浜田／洋子の同僚 山本／過去の恋人：山岸門人さま
チェロ演奏：浅井智佳子さま
という キャスティング。
山岸さまの役が リーディングより ひとつ増えている！
「私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる 私と彼の関係について、
できるだけ正直に、ざっくばらんに、ありのままの事実をお話ししてみようと思います」
母の命日。喪服に赤い傘の 洋子。
墓参りの帰りに 行きつけのバー・ダイヤモンド（山岸門人＜モンド＞さま経営のダイヤ＜モンド＞！）
に 寄る 洋子。
ずぶ濡れのナオミが入って来たとき、
バーのマスターも「ハッ・・・！」と その美しさに息をのむ。
（マスターの この表情が のちの伏線に！）
洋子にすすめられ
オレンジジュースを ごくごく 飲む ナオミ。
タダでオレンジジュースが飲めると思って バー・ダイヤモンドに
寄りつく ナオミ。
ナオミは 洋子が書いた 絵画の本を読んでいる。
洋子は 大学の先生で
自分が企画した展覧会があるから いらっしゃいなと ナオミを誘う。
イーヴリン・ド・モーガンの『死の天使』を
気に入った ナオミ。
それは洋子の 一番のお気に入りでもある。
その 審美眼に
見どころがある
と 思ってしまう 洋子。
「死ぬのに こんな綺麗な天使が来てくれたら
怖くないでしょう？」と言う洋子に
ナオミ
「僕、死ぬのは怖くないよ。
お母さんに会えるかも しれないからね」
同情を誘う言葉・・・！
でもこの言葉も のちの伏線でした！
ナオミは母親を亡くし 父親もいなくなってしまった。
一軒家を借りて ナオミと住み始める 洋子。
リーディングと違って、今回 赤が 差し色でかなり入っていて
それで改めて イーヴリン・ド・モーガンの『死の天使』を見ると
洋子の服も
ナオミの登場時の服も この絵のとおりなんだね。
そしてリーディングは 古民家でやったことで
良質な日本酒を味わう、という風情でしたが
今回は芳醇な赤ワインのよう。
洋子の家、日本家屋にも、洋館にも見える瞬間がある。
シャボン玉の質感さえ ビロードというか ベルベットのようにも見えた。
目白で育って
小学校から学習院に通って
大学院まで行って
学校の先生をしている洋子。
幼い頃から いわゆる上流な暮らしをしていることが
想像できる。
ナオミに 本物を教えて「あげたい」
という お金持ちの「先生」ならではの思考回路。
最初に いい肉の ステーキや
いい かつ重を 食べさせていたけれど
「あとが大変よ！」
「お金持ちの本物志向が あだとなってしまうわよ！」
と ハラハラしました。
猫だって 最初に いいキャットフード出しちゃうと
その後 安いのに 食いつかないとか。。。
最初のうちは お金を使うことを 覚えていなかったナオミ。
「洋子さん、10数えて」と 目を閉じさせて
差し出すのは
摘んできた お花（土つき）。
あ～～～
貧乏なアプローチが 新鮮
すぎる・・・！
学習院を出て 先生になって
学校の世界、教養ある人の世界しか
知らない洋子。
そんな洋子にとって 立派な男とは
いい大学に行くこと・・・
まっさらなナオミを 教育すべく
勉強を教えるけれど
洋子は 学校の先生になるくらいだから 勉強の挫折なんか 知らないのでしょう。
濾過された 綺麗で えりすぐりの人たちの中だけで
純粋培養された 洋子先生。
ナオミがバカであること、勉強熱心じゃないことに
いらだちが止まらない。
まあ、でも ナオミも
本当に バカというか
バカなのに 嘘をついて しのぐ
という 一番 レベルアップしない人のパターンなのですが。。。
そして洋子も 選民の 上から目線で バカには即
「バカ！」
って ののしってしまう！
英語の2文を 1文にする問題、
He is runnning.
He is in the park.
みたいな 簡単な文を 関係代名詞を使って1文にしろと命じる 洋子。
ナオミ
「In the park・・・」
洋子
「なんでそれが最初に来るのよ！！
バカ！！！」
「ヒントは who、
whoを使うの！」と 指導する洋子ですが （15歳ナオミ、中2以下・・・）
洋子 とにかく すぐ「バカ！」と ののしってしまい。。。
小学校から いいとこの私立に通って 自分の周りは自分と同じ種類だったから
バカがこの世に存在することを これまで 知らなかったんだね！
公立小学校だって 住んでいる地域で 生活レベルが一緒っていうのはあるだろうけれど、それでももうちょっと いろんな種類の人間がいそうだからね。。。
そして お金持ちの中で 純粋培養されると
貧乏が
今まで出会ったことのない人種＝新鮮＝魅力的
に 映ってしまう
＆
教養がない＝まっさら＝自分色に染められる
と 勘違いしちゃう 弊害が！？と
お金持ちに 偏見を持ちそうに・・・
洋子の望みは ナオミを立派な男にすること。
それは 慶應のような 立派な大学に入ること。
学校の先生ならではの 学校基準の「立派な男」。
だけど、この学力じゃあ もちろん無理だし
「こんな簡単な問題
わかんない人いるの？アハハハ」
と うそぶっていたナオミが選んだのは
OKミュージックカレッジ！
そんな 期待外れのナオミが
慶應のお友達・浜田を連れて来た。
しかも 浜田が 有名な指揮者の息子だと知ると
嬉しそうに見守る 洋子。
（浜田、親父の力は借りたくないとか見栄を張るくせに
親父に有名なプロデューサーを紹介してもらっている おぼっちゃまさよ！）
浜田が ナオミに教えるギターが
「禁じられた遊び」
なのも 色っぽいです。
なにやら発表会がある様子。
ナオミ「ここまで弾けるようになるの どれくらいかかる？」
浜田「3ヶ月かな」
ナオミ「え～ 間に合わないよ～」
浜田、そんな うまくないけどね。。。
ご主人さま
「浜田のレベルまでだったら 3ヶ月も かかんない」「ベルリンフィルの指揮者の息子が スチール弦の 5000円くらいの ミニギター？！」と 言っていましたが・・・ギャグなのかな！
洋子先生も、最初は
ナオミという人間が 好きなんじゃなくって
美しい パーツ パーツの 集合体の
ナオミが 美的に 好きなだけだったのだと思います。
自分の振袖を着せて
「いいね
いいね
肩を出してみようか」と アイドルを脱がせてゆくカメラマンみたいに
パーツの写真を 執拗に撮っていた頃などは。
それにしても
福本さま お肌がホントに
綺麗です。
たらいで ナオミの身体を洗ってあげる 洋子先生。
リーディングのときは 背中だけ見える感じでしたが
今回は ナオミ、胸（前面）も 見せてくれたし
ズボンとパンツを一緒に脱ぐしぐさもあり、
その パンツが
白ブリーフなのも 良かったです。
ナオミはそういった 幼さがあるうちは 良かったけれど
自我が出てきちゃって
さらには お金をむしるようになってきてからが とんでもない。
夕飯の残りを冷蔵庫に入れておいても かつ重の出前を取ってしまう。
人の金だと思って
いいものを頼む ナオミの精神的貧しさ。
さらには
夕飯の
残り物なんか
食えるかよ（クソメン俳句）
そして
好きなこと
お金がないから
できないよぅ（クソメン俳句）
と 教科書代、コンサート鑑賞代、
発表会の会場費、衣裳費を むしり取る・・・
OKミュージックカレッジにも ろくに通わず
やってる音楽は RADWIMPSの 劣化コピー。
ナオミのライブ、最初の2～3回は 行っていたけれど
行くのをやめた 洋子先生の気持ち わかります。
推しが 実力ないとこ 見せつけられるの つらい。。。
観にいかない選択肢が 一番良いです。わかりすぎる。。。
じゃあ推さなきゃいいんですが お金と時間いっぱい使った子が 実力がないって 直視できない。。。
そういえば こういう
輝かない ダイヤ
というのは
ペヤンヌマキさま作・劇団宝船 番外泥船公演
『撫で撫で』にも 出てきましたね・・・
あと洋子、クラブ「アジア」じゃなくて、クラブ「エイジア」ね！
さらに ナオミ
慶應の女の子 かたっぱしから 食っているそうで
その情報を 下品な同僚・山本から仕入れてきた 洋子。
それを ナオミに 問いただすと
「あの子たちの目当ては 浜田なんだよ」
と はぐらかされる。
「僕の可愛い洋子先生・・・」
と 抱きしめられれば なんだって許してしまう洋子だけれど
ナオミのあとを つけてみれば
ナオミは他の女と セックスしていた！
SPICE稽古場レポート
にあった 比喩ではなく
本当に チェロとセックスしていた！
手を振る チェロの 浅井さま・・・
なんでこんなに 他の子と どうこうしていること 赦せないのか。
リーディングにプラスされ、洋子の過去の恋愛シーンが挿入されました。
「5年後も 一緒にいたら
子ども作ろうか」と あすなろ抱きしてくる 恋人。
だけど
「明日は子どもの運動会だから」
不倫なのかよ！
不倫相手の子どもの運動会。
あらかじめ調べていた学校へ見に行く洋子。
彼の面影をたたえた少年は 存在だけで 美しかった。
彼は5年後も一緒にいてくれることはなかった。
女遊びするナオミを出て行かせたあと
ナオミは 浜田にも バーのマスターにも手を出していたこと、
そして 彼らから お金をむしり取っていたことも知る 洋子。
（浜田＆マスターの山岸さま おいおい泣いて かわいそう。
背中をさすってあげる洋子・・・）
ナオミが一度 戻って来る。
つれなく追い返し 鍵を戻させる。
だけどまた 家に戻って来るナオミ。
ナオミは合鍵をいくつも作っていた。
ナオミの美しさに観念して 降伏する洋子。
だけど ナオミは 哀れみと嘲笑の目で
「かわいそうな ババアだなあ」
「俺は20歳だよ。
20歳の俺から見たら 45歳なんて
おばあさん
だよ」
激高した洋子が あの振袖でナオミの首を絞めると
その下半身が 膨らむ。
振袖を 羽織る洋子。
嬉しそうな顔で またがる洋子。
お腹をさする洋子。
ナオミは言っていた。
「死んだら お母さんに会える」
それは自分が転生して、
お母さん＝洋子に会える、
という Wミーニングだったんだ！！！！！
「あなたをもう一度 育て直す
妊娠から・・・」と言う洋子は まるで
逆『身毒丸』。
福本さまが 時々 藤原竜也さまに見えることもあり、
「おかあさん もういちど僕を
妊娠してください！」の 男女逆転版！
そうすると 洋子の日記は デスノートならぬ ババアノート・・・
ナオミは天使なのか悪魔なのか
あの絵のように わからない。
洋子のこと 「おばあさん」って 言ったけれど
26歳のとき 40歳のご主人さまと結婚した わたくしも当時
「40歳って すごい おじさんじゃないか」
と思ったけれど
いざ自分が40代になってみたら 精神年齢的には 20代とそんなに変わらない。
容姿と内臓が衰えてゆくのみ。。。
そこが人間の もっとも残酷な点だなと思います。
それにしても
一発での ご懐妊執念。
45歳での 出産。
「ナオミ～
そんなに走っては あぶない
わよ～～」
洋子
「私は48歳に なっていました！」
すがすがしい 笑顔なのに
むちゃくちゃ ゾッとしました。
その晴れやかな表情に 今のところ お悩みは なさそうですが
出産・子育てで 仕事はお休みしているのでしょうか。
お母さんの遺産はまだ 残っているのでしょうか。
かつ重を平気で出前させる男に 育っちゃいないでしょうか。
まあ、あの 生意気な少年～青年ナオミに 接してきたのだから
幼児は かわいいのかな。。。
いずれにせよ お悩みが出たら
同じくマッシュ所属・やまゆう様の 『新・やまゆうのなまぬる子育て相談処』に 投稿すると 良いと思います。
拝めばそこが神社に見えたり、
チェロが 美しく 内臓の奥まで響いて、
演劇的要素が 増したというか
リーディングは とても素敵で大好きだったけれど 古民家では やっぱり音は制限されるから
劇場ならではの エコー＆マイクばっちりで 響かせてくださったのが 劇的でした。
チェロの音の厚さ。
1時間40分 あっという間でもあり 豊かでもあり、
あんなにいろんな人がいたようで、3人とチェロだけの世界だったことに
カーテンコールで気づくという！
頻尿族のわたくし、トイレに行きたいと思う隙もなかったです！！
それにしても 終演後、
「ナオミめが・・・」と 思いすぎたせいで
なんだかお腹が すっごくペコペコ。
かつ重を 食べたかったのですが
お蕎麦屋さんも とんかつ屋さんも あいておらず
大戸屋で ロースかつ定食を いただいたの
でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆エンタメ特化型情報メディア SPICEにて 演劇記事を掲載中です。
●ミュージカル『アニー』についての連載コラム【THE MUSICAL LOVERS】が始まりました！
→ [第1回] あすは、アニーになろう
→ [第2回] アニーにとりつかれた者たちの"Tomorrow"（前編）
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→ [第17回]ミュージカル『アニー』オーディションレポート
2018の主役＆孤児役合格者、発表！ 新アニー役は新井夢乃＆宮城弥榮！
→ [第18回]決まったぞ～！ ハニガン役に辺見えみり、グレース役に白羽ゆり！丸美屋食品ミュージカル『アニー』2018の大人キャスト 12/2 NEW!!
●アニーになりたい歴30年のわたくしが 本物に出会った！
→ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』が全面刷新、ウォーバックス役に藤本隆宏、ハニガン役にマルシア！
→ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』2017年新演出家とアニー役・孤児役発表
→ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』初日直前ゲネプロレポート
→ 2016年アニー役の河内桃子（こうちももこ）さん・池田葵（いけだあおい）さんにインタビュー
→ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』制作発表に野呂佳代アニーも乱入
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●佐藤B作さま・銀平さま親子が舞台初共演！東京No.1親子”『あぶくしゃくりのブリガンテ』初日レポ
掲載中です。
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[第1回] あすは、アニーになろう
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[第8回]オープニングナンバーは●●●だった！
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[第10回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その3＞ラヂオの時間
[第11回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その4＞飢えた人々を救え！
[第12回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その5＞ウォーバックスにモデルがいた？
[第13回]ブラックすぎる！？ 孤児院の実態
[第14回]ウォーバックスの財力と華麗なる元カノ遍歴
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[第16回]Leapin' Lizards！ リメイク映画『ANNIE』のトリビア＜後編＞
[第17回]ミュージカル『アニー』オーディションレポート
2018の主役＆孤児役合格者、発表！ 新アニー役は新井夢乃＆宮城弥榮！
[第18回]決まったぞ～！ ハニガン役に辺見えみり、グレース役に白羽ゆり！丸美屋食品ミュージカル『アニー』2018の大人キャスト 見どころとアンサンブル役の復習
☆☆12月14日 アニー連載更新！☆☆
[第19回]サンディが33年目にして犬種チェンジ！ 丸美屋食品ミュージカル『アニー』2018製作発表レポート 12/14 NEW!!
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こまばアゴラ劇場へ
ペヤンヌマキ×安藤玉恵生誕40周年記念ブス会＊
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を 観に行ってきました。
7月、夏、新御徒町の古民家
ギャラリーしあんにて拝見したプレイベントリーディングの感想は コチラ
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ブス会＊『男女逆転版・痴人の愛』プレイベントリーディング＠キャラリーしあん
洋子：安藤玉恵さま
ナオミ：福本雄樹さま
バー・ダイヤモンド マスター／慶應大学生 浜田／洋子の同僚 山本／過去の恋人：山岸門人さま
チェロ演奏：浅井智佳子さま
という キャスティング。
山岸さまの役が リーディングより ひとつ増えている！
「私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる 私と彼の関係について、
できるだけ正直に、ざっくばらんに、ありのままの事実をお話ししてみようと思います」
母の命日。喪服に赤い傘の 洋子。
墓参りの帰りに 行きつけのバー・ダイヤモンド（山岸門人＜モンド＞さま経営のダイヤ＜モンド＞！）
に 寄る 洋子。
ずぶ濡れのナオミが入って来たとき、
バーのマスターも「ハッ・・・！」と その美しさに息をのむ。
（マスターの この表情が のちの伏線に！）
洋子にすすめられ
オレンジジュースを ごくごく 飲む ナオミ。
タダでオレンジジュースが飲めると思って バー・ダイヤモンドに
寄りつく ナオミ。
ナオミは 洋子が書いた 絵画の本を読んでいる。
洋子は 大学の先生で
自分が企画した展覧会があるから いらっしゃいなと ナオミを誘う。
イーヴリン・ド・モーガンの『死の天使』を
気に入った ナオミ。
それは洋子の 一番のお気に入りでもある。
その 審美眼に
見どころがある
と 思ってしまう 洋子。
「死ぬのに こんな綺麗な天使が来てくれたら
怖くないでしょう？」と言う洋子に
ナオミ
「僕、死ぬのは怖くないよ。
お母さんに会えるかも しれないからね」
同情を誘う言葉・・・！
でもこの言葉も のちの伏線でした！
ナオミは母親を亡くし 父親もいなくなってしまった。
一軒家を借りて ナオミと住み始める 洋子。
リーディングと違って、今回 赤が 差し色でかなり入っていて
それで改めて イーヴリン・ド・モーガンの『死の天使』を見ると
洋子の服も
ナオミの登場時の服も この絵のとおりなんだね。
そしてリーディングは 古民家でやったことで
良質な日本酒を味わう、という風情でしたが
今回は芳醇な赤ワインのよう。
洋子の家、日本家屋にも、洋館にも見える瞬間がある。
シャボン玉の質感さえ ビロードというか ベルベットのようにも見えた。
目白で育って
小学校から学習院に通って
大学院まで行って
学校の先生をしている洋子。
幼い頃から いわゆる上流な暮らしをしていることが
想像できる。
ナオミに 本物を教えて「あげたい」
という お金持ちの「先生」ならではの思考回路。
最初に いい肉の ステーキや
いい かつ重を 食べさせていたけれど
「あとが大変よ！」
「お金持ちの本物志向が あだとなってしまうわよ！」
と ハラハラしました。
猫だって 最初に いいキャットフード出しちゃうと
その後 安いのに 食いつかないとか。。。
最初のうちは お金を使うことを 覚えていなかったナオミ。
「洋子さん、10数えて」と 目を閉じさせて
差し出すのは
摘んできた お花（土つき）。
あ～～～
貧乏なアプローチが 新鮮
すぎる・・・！
学習院を出て 先生になって
学校の世界、教養ある人の世界しか
知らない洋子。
そんな洋子にとって 立派な男とは
いい大学に行くこと・・・
まっさらなナオミを 教育すべく
勉強を教えるけれど
洋子は 学校の先生になるくらいだから 勉強の挫折なんか 知らないのでしょう。
濾過された 綺麗で えりすぐりの人たちの中だけで
純粋培養された 洋子先生。
ナオミがバカであること、勉強熱心じゃないことに
いらだちが止まらない。
まあ、でも ナオミも
本当に バカというか
バカなのに 嘘をついて しのぐ
という 一番 レベルアップしない人のパターンなのですが。。。
そして洋子も 選民の 上から目線で バカには即
「バカ！」
って ののしってしまう！
英語の2文を 1文にする問題、
He is runnning.
He is in the park.
みたいな 簡単な文を 関係代名詞を使って1文にしろと命じる 洋子。
ナオミ
「In the park・・・」
洋子
「なんでそれが最初に来るのよ！！
バカ！！！」
「ヒントは who、
whoを使うの！」と 指導する洋子ですが （15歳ナオミ、中2以下・・・）
洋子 とにかく すぐ「バカ！」と ののしってしまい。。。
小学校から いいとこの私立に通って 自分の周りは自分と同じ種類だったから
バカがこの世に存在することを これまで 知らなかったんだね！
公立小学校だって 住んでいる地域で 生活レベルが一緒っていうのはあるだろうけれど、それでももうちょっと いろんな種類の人間がいそうだからね。。。
そして お金持ちの中で 純粋培養されると
貧乏が
今まで出会ったことのない人種＝新鮮＝魅力的
に 映ってしまう
＆
教養がない＝まっさら＝自分色に染められる
と 勘違いしちゃう 弊害が！？と
お金持ちに 偏見を持ちそうに・・・
洋子の望みは ナオミを立派な男にすること。
それは 慶應のような 立派な大学に入ること。
学校の先生ならではの 学校基準の「立派な男」。
だけど、この学力じゃあ もちろん無理だし
「こんな簡単な問題
わかんない人いるの？アハハハ」
と うそぶっていたナオミが選んだのは
OKミュージックカレッジ！
そんな 期待外れのナオミが
慶應のお友達・浜田を連れて来た。
しかも 浜田が 有名な指揮者の息子だと知ると
嬉しそうに見守る 洋子。
（浜田、親父の力は借りたくないとか見栄を張るくせに
親父に有名なプロデューサーを紹介してもらっている おぼっちゃまさよ！）
浜田が ナオミに教えるギターが
「禁じられた遊び」
なのも 色っぽいです。
なにやら発表会がある様子。
ナオミ「ここまで弾けるようになるの どれくらいかかる？」
浜田「3ヶ月かな」
ナオミ「え～ 間に合わないよ～」
浜田、そんな うまくないけどね。。。
ご主人さま
「浜田のレベルまでだったら 3ヶ月も かかんない」「ベルリンフィルの指揮者の息子が スチール弦の 5000円くらいの ミニギター？！」と 言っていましたが・・・ギャグなのかな！
洋子先生も、最初は
ナオミという人間が 好きなんじゃなくって
美しい パーツ パーツの 集合体の
ナオミが 美的に 好きなだけだったのだと思います。
自分の振袖を着せて
「いいね
いいね
肩を出してみようか」と アイドルを脱がせてゆくカメラマンみたいに
パーツの写真を 執拗に撮っていた頃などは。
それにしても
福本さま お肌がホントに
綺麗です。
たらいで ナオミの身体を洗ってあげる 洋子先生。
リーディングのときは 背中だけ見える感じでしたが
今回は ナオミ、胸（前面）も 見せてくれたし
ズボンとパンツを一緒に脱ぐしぐさもあり、
その パンツが
白ブリーフなのも 良かったです。
ナオミはそういった 幼さがあるうちは 良かったけれど
自我が出てきちゃって
さらには お金をむしるようになってきてからが とんでもない。
夕飯の残りを冷蔵庫に入れておいても かつ重の出前を取ってしまう。
人の金だと思って
いいものを頼む ナオミの精神的貧しさ。
さらには
夕飯の
残り物なんか
食えるかよ（クソメン俳句）
そして
好きなこと
お金がないから
できないよぅ（クソメン俳句）
と 教科書代、コンサート鑑賞代、
発表会の会場費、衣裳費を むしり取る・・・
OKミュージックカレッジにも ろくに通わず
やってる音楽は RADWIMPSの 劣化コピー。
ナオミのライブ、最初の2～3回は 行っていたけれど
行くのをやめた 洋子先生の気持ち わかります。
推しが 実力ないとこ 見せつけられるの つらい。。。
観にいかない選択肢が 一番良いです。わかりすぎる。。。
じゃあ推さなきゃいいんですが お金と時間いっぱい使った子が 実力がないって 直視できない。。。
そういえば こういう
輝かない ダイヤ
というのは
ペヤンヌマキさま作・劇団宝船 番外泥船公演
『撫で撫で』にも 出てきましたね・・・
あと洋子、クラブ「アジア」じゃなくて、クラブ「エイジア」ね！
さらに ナオミ
慶應の女の子 かたっぱしから 食っているそうで
その情報を 下品な同僚・山本から仕入れてきた 洋子。
それを ナオミに 問いただすと
「あの子たちの目当ては 浜田なんだよ」
と はぐらかされる。
「僕の可愛い洋子先生・・・」
と 抱きしめられれば なんだって許してしまう洋子だけれど
ナオミのあとを つけてみれば
ナオミは他の女と セックスしていた！
SPICE稽古場レポート
にあった 比喩ではなく
本当に チェロとセックスしていた！
手を振る チェロの 浅井さま・・・
なんでこんなに 他の子と どうこうしていること 赦せないのか。
リーディングにプラスされ、洋子の過去の恋愛シーンが挿入されました。
「5年後も 一緒にいたら
子ども作ろうか」と あすなろ抱きしてくる 恋人。
だけど
「明日は子どもの運動会だから」
不倫なのかよ！
不倫相手の子どもの運動会。
あらかじめ調べていた学校へ見に行く洋子。
彼の面影をたたえた少年は 存在だけで 美しかった。
彼は5年後も一緒にいてくれることはなかった。
女遊びするナオミを出て行かせたあと
ナオミは 浜田にも バーのマスターにも手を出していたこと、
そして 彼らから お金をむしり取っていたことも知る 洋子。
（浜田＆マスターの山岸さま おいおい泣いて かわいそう。
背中をさすってあげる洋子・・・）
ナオミが一度 戻って来る。
つれなく追い返し 鍵を戻させる。
だけどまた 家に戻って来るナオミ。
ナオミは合鍵をいくつも作っていた。
ナオミの美しさに観念して 降伏する洋子。
だけど ナオミは 哀れみと嘲笑の目で
「かわいそうな ババアだなあ」
「俺は20歳だよ。
20歳の俺から見たら 45歳なんて
おばあさん
だよ」
激高した洋子が あの振袖でナオミの首を絞めると
その下半身が 膨らむ。
振袖を 羽織る洋子。
嬉しそうな顔で またがる洋子。
お腹をさする洋子。
ナオミは言っていた。
「死んだら お母さんに会える」
それは自分が転生して、
お母さん＝洋子に会える、
という Wミーニングだったんだ！！！！！
「あなたをもう一度 育て直す
妊娠から・・・」と言う洋子は まるで
逆『身毒丸』。
福本さまが 時々 藤原竜也さまに見えることもあり、
「おかあさん もういちど僕を
妊娠してください！」の 男女逆転版！
そうすると 洋子の日記は デスノートならぬ ババアノート・・・
ナオミは天使なのか悪魔なのか
あの絵のように わからない。
洋子のこと 「おばあさん」って 言ったけれど
26歳のとき 40歳のご主人さまと結婚した わたくしも当時
「40歳って すごい おじさんじゃないか」
と思ったけれど
いざ自分が40代になってみたら 精神年齢的には 20代とそんなに変わらない。
容姿と内臓が衰えてゆくのみ。。。
そこが人間の もっとも残酷な点だなと思います。
それにしても
一発での ご懐妊執念。
45歳での 出産。
「ナオミ～
そんなに走っては あぶない
わよ～～」
洋子
「私は48歳に なっていました！」
すがすがしい 笑顔なのに
むちゃくちゃ ゾッとしました。
その晴れやかな表情に 今のところ お悩みは なさそうですが
出産・子育てで 仕事はお休みしているのでしょうか。
お母さんの遺産はまだ 残っているのでしょうか。
かつ重を平気で出前させる男に 育っちゃいないでしょうか。
まあ、あの 生意気な少年～青年ナオミに 接してきたのだから
幼児は かわいいのかな。。。
いずれにせよ お悩みが出たら
同じくマッシュ所属・やまゆう様の 『新・やまゆうのなまぬる子育て相談処』に 投稿すると 良いと思います。
拝めばそこが神社に見えたり、
チェロが 美しく 内臓の奥まで響いて、
演劇的要素が 増したというか
リーディングは とても素敵で大好きだったけれど 古民家では やっぱり音は制限されるから
劇場ならではの エコー＆マイクばっちりで 響かせてくださったのが 劇的でした。
チェロの音の厚さ。
1時間40分 あっという間でもあり 豊かでもあり、
あんなにいろんな人がいたようで、3人とチェロだけの世界だったことに
カーテンコールで気づくという！
頻尿族のわたくし、トイレに行きたいと思う隙もなかったです！！
それにしても 終演後、
「ナオミめが・・・」と 思いすぎたせいで
なんだかお腹が すっごくペコペコ。
かつ重を 食べたかったのですが
お蕎麦屋さんも とんかつ屋さんも あいておらず
大戸屋で ロースかつ定食を いただいたの
でした。
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●ミュージカル『アニー』についての連載コラム【THE MUSICAL LOVERS】が始まりました！
→ [第1回] あすは、アニーになろう
→ [第2回] アニーにとりつかれた者たちの"Tomorrow"（前編）
→ [第3回] アニーにとりつかれた者たちの"Tomorrow"（後編）
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→ [第5回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その2＞閣僚はモブキャラにあらず！
→ [第6回]アニーの情報戦略
→ [第7回]『アニー』に「Tomorrow」はなかった？
→ [第8回]オープニングナンバーは●●●だった！
→ [第9回]祝・復活 フーバービル！ 新演出になったミュージカル『アニー』ゲネプロレポート
→ [第10回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その3＞ラヂオの時間
→ [第11回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その4＞飢えた人々を救え！
→ [第12回]『アニー』がいた世界～1933年のアメリカ合衆国～ ＜その5＞ウォーバックスにモデルがいた？
→ [第13回]ブラックすぎる！？ 孤児院の実態
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