NEW!! アニーになりたい歴29年のわたくし、レポート執筆担当しました!
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丸美屋食品ミュージカル『アニー』が全面刷新、ウォーバックス役に藤本隆宏、ハニガン役にマルシア!

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☆!ブログの無断転載・転用・お断りします!☆
☆☆文中 リンクがあるものは わたくしの当時の記事またはオフィシャル記事などに飛びます☆☆
☆!鑑賞レポートはすべてネタバレです!
(メモを取っていないので、間違いがあるかもしれませんが)☆


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木曜日は
ミュージカル『わたしは真悟』を 観に行ってきました。
真悟ポスター.jpg
楳図かずお先生の原作は 未読、
というか 楳図かずお先生の作品は 『まことちゃん』の
モナカに ビチグソを入れる回しか 読んだことないのですが
ツイッターにて 複数のご信頼筋からのプッシュにより
急きょ チケットを購入。
頻尿族なので 一番後ろの通路側を確保しました。
楳図漫画愛読のご主人さまから 「グワシ!」を直される わたくし
グワシ養成ギプス.jpg
演出は 1992年アルベールビルオリンピックでおなじみ フィリップ・ドゥクフレさま。

開演前に かかっている曲と おどろおどろしい機械の雰囲気。
J・A・シーザーさまの曲+演劇実験室◎万有引力
かと 思いましたよ・・・

地上333メートルの東京タワーから 飛び降りようとする
真鈴と 悟。
震える 声で
「わたし今、一番 幸せよ」
「僕もだ」


声を震わせ テッペンで 歌う 二人。
♪ぼくら 光に なる・・・

真鈴・高畑充希さまと 悟・門脇麦さまの
澄んだ 歌声!

工場で出会った 真鈴と 悟。
一度会っただけなのに また工場に向かってしまう。
恋をした二人は、工場の 工業用ロボットに
二人の知っていることを 全部 教えた。
だけど二人は 夏休みが終わったら別れ別れ。
しかも真鈴は イギリスへ行ってしまう・・・
廊下の絵.JPG
新国立劇場の廊下に貼られていた 原作の
この世の終わりみたいな 
「イギリスへ!?」顔

イギリスへ.jpg

「悟くん、
結婚 しない?」
「二人の子どもを作ろう」

真鈴からの ロボットに入力された メッセージ。
だけど 子どもの作り方なんて知らない 二人。
それには ロボットが答えてくれた
「333ノテッペンカラ トビウツレ」
だから冒頭、二人は 東京タワーのテッペンにいるのだ。

でも 真鈴は結局 イギリスに行ってしまって
イギリスの病院で 記憶をなくして目覚める。
悟は 真鈴の帽子をかぶって 日本にいる。
いまでも真鈴のことを忘れていない悟。
そんな 悟のことを 思う
大原櫻子さま演じる しずかの いじらしさ。

「真鈴と悟の子ども」だと思い込んでいる 工業用ロボットが
自意識を持ち 父と母を求めて暴走し出すとき
その工業用ロボットに乗っていくのは しずか。

ロボットに自意識を持たせる奇跡は 二人が知らず知らずに起こしたことだけれども
本人たちが 世界を変えようという意志を持っていたわけでもなく
悟が 愛する真鈴に会いに行くラブ・アドベンチャーでもなく
冒険するのは 悟のことを慕っている しずか
だというのが 世界の恋の 理不尽だし
そういった不条理を受けて立ち 一番 勇敢なのは
しずか
だというのが 
幼いころから好きな相手には必ず想い人がいた わたくしの琴線に触れる・・・!

真鈴は イギリスで
ロビンなる銀髪男性の フィアンセとなって(小学生なのに・・・)
ほぼ 監禁 されていました(両親もいるのに・・・)
観ている間は この舞台をおススメなさっていた方が
最近 王女と奴隷の関係性のお芝居に 萌えてらしたので
今度は監禁モノなのか と 思ったけど
犯罪スレスレ感!

ロビンを演じている小関裕太さまが また 変態まるだしで
真鈴「結婚って 何」
ロビン「こうするん
だよ・・・」
と 後ろから 抱きすくめ
おっぱいを もみ もみ
しようとする 
とんだ ロリコン

でした。

自意識を持ったロボット。
その自意識を 成河さまが 体現なさっていて
ロボットの動かし手の皆様はもちろん 成河さまが
先に観劇した方々が口々に「身体能力が高すぎる」と おっしゃっていたとおり
片手で 鉄棒をもったり、腕だけで回転して 高いところを行き来したり
床を横にすべるように移動したり・・・
歌える、踊れる、感情表現できる に加えて
これほど 動けるという 役者としてのプロ研鑽。
こんなに熱烈な速水真澄級ファンの方々が!
ソンハさまファンクラブ.jpg
さらには役者さま・スタッフさまが全員 同じ美意識を持っており
たとえば地下の下水道で ねずみがねずみを喰うような場面でさえ
アーチが美しく ねずみの造形も美しい。
幻想とリアルを混ぜたような ダンスや
「私は ▲になった」と ロボットが言えば
目が ▲の 絵が出るように
随所随所、漫画の絵が挟み込まれる場面づくりも 目が飽きない。
漫画がパラパラパラパラ~!っと 後ろのスクリーンに映るところも カッコいい!

ロボットが 第一幕最後に 叫ぶ
「わたしは 真悟!」

真鈴と悟の子どもで 真悟
だと 幕に出ていましたが
入力は すべてカタカナで行なわれていたはず・・・
なんで 真悟は
サトルとマリン=カタカナ入力なのに 漢字を認識できたの??
天才かよ!
しかし 悟の衣裳、
楳図かずお様っぽい 紅白ストライプ服だったので
かずお かと 思ったけれど
そしたら『わたしはまずお
に なってしまう・・・


真鈴と悟は
「オトナは まったく別の生き物なんだ」
と 冒頭からずっと 大人や、大人になることを毛嫌いしていたけれど
第二幕の砂漠のシーン、
砂丘というよりも 大人の女の人の 裸尻にしか 見えなくて
真鈴がずっと「大人になりたくない」と言いつつも
胸がふくらんできてしまった現実
と 重なる。

真悟は 全世界の衛星やコンピュータとつながって
ミサイルを発射し 変態ロビンを倒すけれど
その時だけ 客席に ドス―ン!!と 地響きが起こり
なにげに ロビン・小関さまが
くるーん
と トンボを切って倒れていたの 見逃せません
でした。

ミサイルを撃てば 真悟自身も 消耗する。
そしていまや 世界のすべてとつながっている真悟の一部が 破壊されれば
それは 世界の一部が破壊されるのと 同じこと。

世界を脅かす存在となった真悟。
日本では あやしげな一味が悟に近づき
真悟のパスワードを教えろと 迫る。
電気屋で 悟がパスワードを入れていたのを 見ていた一味。
その 電気屋の入口で 叫ばれている
「PC98がぁ~~~???
27万 8千円!」

には 2017年に生きるわたくし
「高ェ~~~~!」

パソコンネットワーク上には 全日本人の名前が登録されているという。
(日本人の名前一覧に ドゥクフレさまの名前 発見!)
真悟の「両親」が 悟であることを 悟っている一味。
真鈴のことがバレたら 真鈴に危害がおよぶと思った悟は
真鈴のことを「知らない」と
言った。

そうでなくとも 悟はあるときから「真鈴を 忘れなきゃ」と 自分に言い聞かせるようになっていた。
真鈴も 333のテッペンから落ちたあと 一番大切な人である
悟を忘れた。思い出そうとしても 思い出せなかった。

ミサイル攻撃で自分自身もボロボロになった 真悟は
悟に メッセージを届けたいと思っていた。
「今もあなたを愛しています」
・・・でも実は 真鈴は その言葉を
最後まで 言えなかった。
真悟には それは 嘘だとわかった。

だけど
その嘘を届けたい。
真悟が知った、「嘘をつくこと」。

けれども悟が 真鈴を「知らない」と言った。
まるで ペトロとキリストのよう・・・
それは真鈴を そして悟自身を守るためだったとしても
否定されたことに悲しみ 真鈴と悟の子どもである真悟は
「わたしを否定しないで」と 悲しむ。

子ども時代を悪気なく忘れ 相手を意図的に忘れ 約束をなんとなく忘れ
否定すること、
嘘をつくこと、
忘れることを覚えていく。

真悟が ボロボロになりながら 悟に届けられたのは
「アイ」の文字だけ。
でも それだけでは
悟は「何だろ」と 不思議に思うだけ。

いくら好きでも その気持ちは薄れ
いくら好きでも ハッピーエンディングにはならず
大切なことを 思い出せずに 忘れて 捨てて 成長する。

この舞台で 真鈴に会おうと冒険するのは 恋人の悟ではないし、大事なメッセージも 悟には届かない。
コンピュータに打ち込んだ電文と、真悟の伝聞のような口調。(ちょっと 男子はだまってなさいよ!における
五月女ケイ子さまっぽいのですが・・・)


わたくし自身は
子どもだって嘘をつくし、
子どもだから純粋とは思わないし、
住むところや恋人を自己決定できない未成年より
オトナのほうがよっぽど自由で楽しい、と 常々思っているけれど

だけど・・・ラストシーン
真悟が 真鈴と悟が乗るブランコを 後ろから押して
二人が 同じ弧を描く瞬間
わたくしの中の 子ども時代が 泣いた!


あの ブランコは
ミュージカル『Matilda the Musical』の「When I Grow Up」のようで

だけど ここで
「オトナになったら何をしよう」と
子どもたちが歌う言葉は
スイーツを毎日食べたいとか、夜更かししたいとか
他愛のない 子どもっぽいことで
※ここの 「my eyes go square」は
真悟みたいに 目が正方形になる
ってことではなく
目が釘付けになる という意味


一方 真鈴と悟は
「オトナは子どもとは全然違う生き物になっちゃう」
と感じながらも 大人にならざるをえない
その 子ども時代の刹那=一瞬だけ合わさる弧の動きなのかなと
わたくしは 思いました。

カーテンコールは
♪333ノ テッペンカラ~~~
の 曲に合わせて
ミュージシャンの Open Reel Ensembleさまらも タップで踊っちゃうところが
ぐっと楽しく 弾むような幸せ感たっぷり。

それにしても以前、『チューボーですよ!』で
門脇麦さま、演技経験のないまま 芸能界に入ったとのことでしたが
ミュージカルまで 魅せるとは。
そして皆様、「ここまでできて 役者だぜ!」「ここまでやって 芸術だぜ!」と うならせながら
イヤミにならないで 心の琴線に触れる
ということを やってのけていることに 何より心 打たれたのでした。

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