ユーロスペース「おかえり!カウリスマキ」
3日目は
『レニングラード・カウボーイズ』2本!

整理番号を2本分 取ってから
渋谷シティホテルの ランチへ。
サラダ+デザートブッフェと メインで 1000円。
ブッフェは品揃えが多いとはいえないけど(特にデザート)、
1000円の割に ちゃんとしてて、ブッフェのグラタンが おいしかったッ。

さて、まずは
『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』
14歳と280ヶ月・別館-2012042420560000.jpg

みんなして、
岡田あーみん「お父さんは心配性」の 
パピィの 義理の息子みたいな 髪型!

祖先の写真も
さらには 赤ん坊も
ゆりかごから リーゼントの先っぽと 尖った靴が 見えてる!


アキ・カウリスマキ監督
『俺ら(おいら)のペンギン・ブーツ』も
リーゼントに 尖った靴で 生まれてきた赤ん坊
という あらすじ らしいですが その通りだ・・・!
(あと 庭に アヒルのハロルドがいたのも 個人的に ツボ)

仲間が 凍結したときも
かんおけから リーゼントの先っぽと 尖った靴が 見えてる!


ゆりかごから
墓場まで
あの 髪型と 靴

なんですね。。

しかし アメリカに 行く時に みなさま
あの髪型と あの靴で
飛行機 OK
なのでしょうか。

(入国・出国検査とか・・・)。

っていうか かんおけは 
飛行機 OK

なのでしょうか。
リーゼントの先っぽと 尖った靴が 
出ちゃったままの 状態で・・・。

飛行機の中で 英語を いっしょうけんめい
学習する カウボーイズ。

周りの乗客は 髪型についても
彼らが声に出している英語の練習にも 何も言わず

っていうか
マッティ・ペロンパーの 横暴により
アメリカやら メキシコやらに 向かわされ、
さらには
楽曲の方向性まで 変えさせられる
彼ら、

できない英語を やれと言われれば 淡々と努力し、
楽曲をロックにしろ、と 楽譜を1冊 渡されただけで
何の練習描写もなく どんどん うまくなっている
のですが!!
(英語も どんどん 上達してるし 曲のレパートリーも 多いし)
ロックは みんな 知らないはずなのに・・・!!!

そして、彼らのギャラが多かろうが 少なかろうが
搾取きわまりない ツアマネの ペロンパーさま、

まず 彼ら全員に 25セント 配ったとき
(目の前の 売店の人も さりげなく 「俺も俺も」みたいに 手をだして
もらおうとしていたのが 超 ツボ!)

誰も 「少なすぎる」 
とも 言わず(セブンアップは 買えたようですが)

ペロンパーさま だけ
ステーキを 食べていて
ペロンパーさまが
「DOGGY BAGをくれ」
と ステーキを 外で黙って待ってる 彼らのもとへ持ってきたら

彼らの目の前で
本当に DOGにだけ
食べ残しを やる


それを 文句も言わず じっと眺める 彼ら
とか、

とうとう 飢えて
みんなが ペロンパーさまに
「食べ物を」 と 要求すると

ペロンパーさまが 与えるのは
玉ねぎ 1袋・・・


そして その 玉ねぎを
文句も言わず ワーッと たかって
落ちた 玉ねぎも 拾って
(皮むけば 食べられるでしょうけど、、、、う、飢え!)
そして ナマのまま 黙って かじる・・・。

移動も 人数が多すぎるからと 彼らのうち2人が
車の トランクに 椅子を入れて 後ろ向きにロング・ディスタンス・ドライヴ。
黙って ゆられる 2人。
ユーロスペースの 廊下にも 同じような椅子と
あと、カウリスマキ監督の映画のフィルムが 無造作に
置いてあったのは 演出ですか。


従順な 彼らは
ペロンパーさまに「ロック歌手は 日焼けしろ」
と言われて
ビーチで焼くのですが

リーゼントの先っぽと 尖った靴で 
ビーチにみんなで 寝そべる姿が
おかしすぎ!


ペロンパーさまへの
革命も、遅すぎます。

革命の際
食べ物を調達 するのも
いつも ばかみたいな笑顔の イワンに行かせ

すっご~~い 時間が経って イワンが
食べ物じゃなく 
自分だけいい衣装を着て 笑顔で 帰ってくる
というのも なんで みんなで ご飯行かなかったのか
気になります。

革命は短時間で終わってしまいましたが
多勢を生かして、革命って できそうなものですが
独裁でうるさくてわがままでめんどうくさい男・ペロンパーさまに
逆らうのこそ めんどうくさい

という 風情でした。

テキーラで 凍結した仲間が 生き返る
とか
メキシコで 売れちゃう
という ざっくりした ラスト、

突然、
従兄弟が・・・


という くだりにいたっては
もう 笑うしかない!

「お前は・・・」
「従兄弟の・・・」

という サイレント映画っぷりは 何ですか。

「髪が短いと
メンバーになれない」
という 戒律だけには 厳しく
ほかは ざっくり 不条理を許容
してゆく

のが カウリスマキ監督作品 だね!

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