おはようございます!



火曜日は、宙組さんを観劇致しましたおねがい


本当に…感慨深い思いで観させて頂きました。





先ずは…


亡くなられた有愛さん。

故人のご冥福をお祈り致します。




実際、この言葉を言える様になるまで、

私も9ヶ月かかりました。



この言葉は、亡くなられた方の死を受け入れ、

どうか安らかにお眠り下さい、

死後の世界が迷う事なく幸せであります様にと願う事だと思っています。




103期は、私にとっても、


初めて宝塚受験の生徒を待ち、

初めて教える側として宝塚受験に関わり、

初めて、生徒が合格した期です。



だから、特別な、ずっと見守っていた期。



有愛さんとは直接の関わりはありませんが、

娘が仲良くしていた子が突然亡くなった様な、

そんなショックと、



当時、当時と言わず、いつも、


生徒達は、


宝塚受験生だけでなく、

他の道を目指す子、趣味でやっている子達も、


それぞれ人間だから、何かしらの悩みがあったり、

迷うものがあったり、涙したり、しています。



あの子が、この子が、もしそうなってしまったら。



そう思うと、

簡単に死を受け入れる事は出来ませんでした。






私の父は、ある日突然亡くなりました。


クリスマス直前、

母と大分に旅行中。


二人の趣味である登山と温泉の為に、

大分に行っていました。



ハイキング程度の緩やかな道、

しかし細い道、


縦になって歩いていた母の目の前で、

突然、脚を滑らせ、崖に転落し、即死でした。



その数分前には、

母と休憩しながら、美味しいね、とお饅頭を食べていたそうです。


私とも、前日、

クリスマスが誕生日の父のお祝いに、

どこに食事に行きたいか、LINEしていました。




その時も、多分受け入れられなかったのでしょう。

ずっと泣けなかったです。



すぐに大分に行き、

憔悴しきっている母に変わって何とかせねばと、


急遽、福岡で葬儀をする事になり、

コンクールや、冬期講習や、娘のバレエ発表会などの予定をどうするか、バタバタした中で、


受け入れるのに数ヶ月かかりました。






人は、突然いなくなる。


生きている事は当たり前じゃない。



目の当たりにした時期でもありました。






色々な方の、色々な気持ちを思うと、

気持ちをどこに寄り添えば良いのか、


しかし、


残っている宙組生達。


レッスンに来ている宙組生達。




彼女達の気持ちが今後、どうなるのか。




この9ヶ月、

彼女達は、沢山泣いて、沢山絶望して、


右往左往する劇団に、

少し希望を待てば裏切られ、

少し立ち直ればまた絶望し、


宙組生と言うだけで腫れ物扱いされ、

心無い言葉を沢山、全身で受け、心に傷を負い、


それでも尚、前に進まなければと、

脚を踏ん張る彼女達に、


私もどれだけ、力をもらったか。





どうか彼女達の心が凍りつきません様にと、

心が亡くなりません様にと、


レッスンを通して、大した力にはなれないけれど、

寄り添えるだけ寄り添おうとした9ヶ月。




他組や、他組の同期が舞台に立つ中、

何も決まらない彼女達。



それでも、お稽古を止める事なく、

ひたすらに励んでいました。



いつかまた、舞台に立ちたい。

お客様の笑顔が見たい。



そんな彼女達の歌が、数ヶ月もすると、変わって来ました。




下級生の、あまり歌が得意では無かった子達、

舞台では、まだ歌える機会もありません。



でも、心を動かす歌が歌える様になり、

慈愛に満ちた声が出せる様になり、

人として強く立っている歌が歌える様になりました。


彼女達の歌で、涙しました。


心が動いた。





どうか、この子達が、笑顔になれます様にと、

擁護すれば私も叩かれました。



攻撃的な言葉も沢山来ました。




でも、同時に、それを上回るだけの温かいお心とお言葉も沢山、頂戴致しました。





価値観は人それぞれですので、

どう思おうと自由だとは、思います。




私も、黙っていれば攻撃はされませんし、

雄弁は銀、沈黙は金なりとの言葉もあるのは理解しています。



それでも、彼女達を知らん振りして、

関係の無いブログを書き続ける事、




受験生達にも、


選ばれる側になりたかったら、


失敗しようが怒られようが傷つけられようが、

発信しなさい、そして覚えて行くから、


何も存在しないのが一番良く無い、

それは楽ではあるけれど、選ばれる事は無いと、



日々言い続けている側が、


何も言わない。



バカと言われようが、それは出来なかったです。






宙組公演を観て…


そんな9ヶ月を実感しました。




舞台で、皆さん、笑顔で頑張っていました。



いつも笑顔でいられる事は、

そんな簡単な事じゃ無い。




ふと鏡を見た時に、

柔らかな笑顔と優しい目が映る人は、少ないかもしれません。


眉間に皺を寄せていたり、口角が下がっていたり、

目に彩が無かったり。





受験生達にも、

心が笑っていない時に無理に笑顔を作ると、


脳が誤作動を起こして、心がどんどん蝕まれるよ、

と言っています。




だから、常日頃、どう在るべきか。


誰だって、

しんどい時はあり、辛い時もあり、悲しい時もある。




でも、宝塚を好きな方達は、


歌が踊りが芝居が好き、勿論それもあるけれど、


先ず、


タカラジェンヌ


と言う若い女の子達が、


精一杯、舞台の上で生きている、

その生き様を観に行くのだと思っています。




私もいつも、

舞台上の彼女達に、元気をもらいます。

そして、笑顔になれる。



それだけで、本当に凄い事。





芹香斗亜さん、

春乃さくらさん、

桜木みなとさん、


先ずは真ん中の3人が、


芸で、


ありったけの魂を込めて、


全身全霊で、伝えていました。




宙組生全員が、芸を通して、


故人にも、お客様にも、伝えようとしているのだろうなぁと。


私は、そう感じました。






先ずは、生徒達の笑顔が見られて良かった。



下級生達、

頑張って笑顔でレッスンに来ていたけれど、

心の泣き顔ばっかり見ていたから、


きっと、ずっと皆が泣き顔だと、

故人も偲ばれないだろうから、


前進出来たのだな、と思いました。






ご遺族にとっては、取り返しのつかない事です。

一生、傷が癒える事は難しいかもしれません。



ご遺族が何を望まれるかは、

周りは知る由もありませんし、知らせる必要もありません。




そして、

まだまだ宙組への攻撃は止みません。


人は、誰かのせいにしたがるけれど、


結果は一つの要因では起こらない。

様々な事が折り重なり、不幸が起こってしまった。




攻撃や、悪口は、

言った一瞬、その人を優位に立たせます。

立った感覚に、なるらしい。


その時、快楽のドーパミンが出るそうです。



そのドーパミンは、中毒性があるので、

また欲してしまうそうです。


承認欲求の一つだとか。





だから、いつまでもネットでの罵詈雑言は無くならないんだろうなぁと思います。


顔が見えないから、怖く無い。





どうしても遭遇してしまう時があるし、

それに触れると、心がしんどくなってしまうので…


私は、自分で自分の機嫌を取ろうと思います。




私は、私の人生。

皆は、皆の人生。


先ず、自分で、より良くしてあげないと。






今週の宝塚受験生ちゃん達、表現部のお題。



人に見せられる歌の動画を撮る事。


先日、インスタやブログに歌の動画を載せました。


勿論、まだまだではありますが、

ちゃんと成長している姿。



宝塚受験生なら、歌っている時のお顔の表情、目、所作、

そして歌が、音程が違うとか、発音が曖昧とか、何も考えていないとか、


そんなレベルのものでは無く、

自信を持って見て下さい!と言えるもの。




皆、それぞれ頑張っていました。




まあ、突っ込み所は満載でしたので(笑)、

そこをどんどん変化させて行きたいと思います。




そして、表現部、普段は文章を書くお題。


劇団生や宝塚音楽学校生も、たまに参加しています。


言語化する事で、整理したり、

気分転換になったりするそうです。





今回も、「今のお題は何ですかー?」と聞いて来た劇団生。


説明すると、「やるー!!!」と(笑)


彼女、東京公演中で忙しい(笑)



大丈夫かいな、と思っていたら…


こんな動画を送ってくれましたえーんえーんえーん

(歌が入っているので動画は載せられず、写真ですあせる










間に、他の文章もあるんですけれど、抜粋で…



そして、バックに歌を入れてくれているんです笑い泣き

負けないで〜音譜って歌ってくれてる笑い泣き笑い泣き笑い泣き 




彼女は4回目受験で合格を手にし、

優秀な成績で活躍の場を手にしています。


歌が特に素晴らしい子です。



今、本当に楽しいそうです爆笑





こんな風に心を寄せてくれる、

本当に有難いなぁと思います。




嬉しいなぁ

優しいなぁ

楽しいなぁ

有難いなぁ


そう思える人は、良いご縁。



そんなご縁をくれる皆に、感謝。







吉武貴子オペラ教室