おはようございます!




今日はお休み!!

ですが、今から娘の学校の三者懇談、

その後は塾の面談ですキョロキョロ



宝塚音楽学校受験生達も夏休みに入り、連日レッスン。

声楽コンクール、夏期講習と続きます。





今年の子達の課題として、

言語化が苦手な子と、イメージが苦手な子に分かれています。



それらを鍛える為に、

常日頃、様々な課題をしてもらっていますが、


ちょっと視点を変えてみようと思い、

昨日は皆にアンケートを取りました。





と言うのも、普段、目力をどうやって出すのかと言う事をやっておりますが、

そもそもの利き目、利き脳を知ろうと思いました。





例えば、


人は、顔を見る時、髪の分け目がある方を先ず見る習性がありますので、

例えば宝塚受験生の髪の分け目を、利き目側にした方が、そちらに先に目が行くので、目がイキイキとして見えたりします。



分け目を決めるのは、

骨格や歪み、毛量や髪の癖にもよるので、

一概に全員そうする訳ではありません。



また、利き目の方が強い子と、

逆に利き目の方が暗く見える子もいます。






目は脳と繋がっておりますので、

目が得る情報は大変有益です。



よく、歌でも、


音を見て!

音の流れを見て!

情景を見て!

空間を把握して!


と、宝塚受験生ちゃん達も、言われる事があると思います。




この時、実際に音が目に見える訳では無いのですが、

イメージ出来る様になると、



脳内で作り出した音はちゃんと見えますし、

情景、色、動線なども見える様になります。



決して霊的なものではありません(笑)

イメージ力です。




これは右脳の働きなので、右脳を鍛えます。






また、踊りのレッスンでは特に、


目が良い子(視力では無く)や、

目が速い子は、


瞬時に、

先生や見本の振りを目に焼き付けて脳内で処理し、

その先の動きや動線までも見える様になります。





目が使える様になると、

脳の情報処理能力が上がり、

必然的に目力もつきますので、良い事尽くしです(笑)




逆に、目と脳は密接している分、

目が疲れるとストレスも受けやすくなります。



寝る前に携帯を見るのはやめましょうと皆に言うのも、どんどん変わる画面や文字に、

目は疲れます。


つまり、脳も疲れるので、ストレスを受けやすくなります。





目と脳を鍛える為に、


日頃見ているものの世界を広げる様に、

皆にも言っています。




電車の中でも携帯ばかり見ずに、

景色、人間観察、


歩きながらも前だけ見るのではなく、上も下も右も左も沢山見られる。


知らない街、道を歩くのは、

脳に新しい回路を生まれさせるので大変有効。




これは、

例えばスポーツ選手が実践されておられる様な、

少しだけストレスになる事をする、と同じです。


脳への刺激で、

使っていない新しい回路を作るのです。






今回、皆に聞いたのは、

利き手と、利き目を教えて欲しいというもの。



宝塚受験生、宝塚音楽学校生に聞きました。


劇団生は公演やお稽古で、頭の中も忙しいので、

流石に遠慮しまして(笑)、


休みの期間の子達や、

昨日レッスンに来ていた雪組生達、


そしてこの子は知りたいと思ったスターさんの二人には、LINEで聞きました。






そもそも、人類の統計的に、

(数値は機関によって多少変わります)


右利き、利き目は右目   74%

左利き、利き目は左目   16%

右利き、利き目は左目    8%

左利き、利き目は右目    2%


だそうです。




右利き、利き目は左目は、

統計では、たった8%ですが、


アンケートに答えてくれた受験生15名のうち、8名が右利き、左目でした(笑)


ちなみに私もそうです。



一人だけ、珍しい左利き、右利き目の子がいました!





そして、宝塚音楽学校生、

答えてくれた12名は、


10名が右利き、右利き目。


一人は右利き、左目。

もう一人は、左利き、左目でした。




劇団生も、ほとんどが右利き、右目。

受験生が珍しいね(笑)




でも、色々聞いていて感じたのは、

全部、それが芸に出ているなと言う事でした。





基本的に、

右脳はイメージや直感、芸術的分野

左脳は、言語、数字、物事を筋道立てて考えたり論理の分野。



右手を使う為には、左脳

左手を使うためには、右脳が働きます。




つまり、

右利き、右目の人は左脳

左利き、左目の人は右脳から使う。






そもそも、言語化や表現が得意かどうかと言うのは、利き脳だけには限りません。



両親の語彙力、文章構築力で、

その子の言語能力は大きく変わりますし、


本や文字をどれだけ読んで来たかでも違います。




表現にしても、


小さい頃から、旅行をよくしていた子、

狭い世界では無く沢山の世代の人と関わって来た子、

家であらゆるジャンルの音楽が流れていた子、

「何か」に沢山触れてきた子など、


そういう子達は往々にして、

表現力豊かな子が多いです。




その辺は経験値です。




可愛い、美しいと沢山言われて育って来た子は、

華やかな子が多いのと同じ。






しかし、宝塚受験生は、

3月までに掴めていないと土俵に立てない。



よくわからない状態でも受かる子は、

一回で合格します。



そうで無い子は、何かが足りない訳だから、

そこを埋めて行く作業が必要です。



それは劇団生も同じ。



役がつく。

役がつかない。



これも原因があります。



技術だけでは無いもの。






例えば、ヒロインやエトワールも何度も経験している娘役ちゃん。


左利き、左目。



彼女の感性は本当に素晴らしい。


しかし、普段、全然喋れない(笑)

静かな子なので、喋らないと言うべきか。

 

しかし、語彙が無いのではなく、

頭の中や、心の中には沢山の思いや言葉が溢れている。


何故わかるかと言うと、歌うと一目瞭然。



例えば母音だけで歌うコンコーネと言う教材。


ただ、アやマなどの母音で歌うだけ。


それだけで、私は心が激しく動いて涙が出る。

彼女の音楽には、それだけのものが込められています。




彼女は、きっと左目、つまり右脳が先に動き、

左利き、その後も右脳を使う。



右脳は、

イメージや情報などが、バラバラに置かれています。



逆に左脳は、

情報や言葉がきちんと整列されている。


本屋さんで、作家さんの本を探す時に、

あいうえお順にラベリングされている本棚から選び出すのと同じだそうです。





右目、右利きの人は、先ず左脳に行く。


逆に左の人は、右脳を通ってから左脳に行くから、

そのタイムラグで言語化が遅くなる。


 



ちょうど昨日来ていた、雪娘ちゃんもそうでした。


ザ・ヒロインタイプの子で、

容姿も、声質も、人柄も素晴らしい子。



彼女も、人と話す時に、

すぐに言葉が出ないそうです。






私たち演者は、

1から作り出す訳ではありません。



クラシックは何百年も前の作品を、

ミュージカルにしても、お芝居にしても、

演出家や作曲家が作ったものを代弁するお仕事です。




しかし、


例えば歌詞やセリフを発する時、


その語彙が遅れてくると、中身が伴わなかったりします。

つまり、エネルギーも落ちる。





一人目に書いた娘役ちゃんは、

元々、お芝居が苦手と言うか、よくわからんー!状態で入団しましたが、


本人が努力を重ね、


人の気持ちをより知る事、

その周りの環境や境遇、思考を深める事で、


今では歌だけで無く、

お芝居の人としても、活躍しています。







もう一人知りたかった、スターになった子。


その子は右利き、右目。




彼女は大変賢く、そして本当に良く考える。

誰よりも考える。



しかし、彼女には入団する前からずっと、


「ほんまにごめんなんやけど、歌、何も感動せん」


と言い続けたレッスンでした。




多い時は、週に3回もレッスンに来る様な努力家。

(往復4時間)



めちゃくちゃ考えるし、めちゃくちゃ練習するし、歌は上手い。

でも、なんだか感動しない。




しかし彼女もまた、人より更に、


もっともっともっと努力する事、考える事、すぐに何でも実践する事、


沢山の努力を重ね、


今では彼女の歌に涙します。


その声に、芝居に、目に、エネルギーに、心震える。


彼女のお芝居に泣き、感動し、

舞台から沢山の力をもらっています。




10求めれば最低12は応えてくれる子だから(笑)、音楽の専門的な所まで深め、


また、思考から入るタイプの子だから、

憑依する方法のレッスンに変えました。



その役の、身体に憑依する。



それは、重心、筋肉量、使い方、呼吸量、思考から来る動線など。



その「人」は、どんな身体なのか。



毎回、それをずっと話し合い、

じゃあここかな?と探りながら、


彼女の声が、ストン!と役に入るまで、

探し続ける作業をしています。




入ったら、あとはもう彼女のもの。

そこから、心が動く。



彼女は本当に良く勉強し、研究している。


そして、人の話を「正確に聴ける」から、

彼女が作り上げる事に何の心配も無く、私も委ねられる。



身体が入れば、

自然と声は、その役の声になります。




でもそれは、彼女のやり方。





一人一人違うので、

その子にあった方法を探します。



受験生は、先ずはそれが出来る身体作り。


今、上手くなくても良いから、

表現者になれる身体と思考を作る。



音楽学校で成績が伸びななくても、


皆は気にするけれど(笑)、

私は正直どっちでも良い。




要は劇団で、伸びるかどうか。






脳は面白いです。



例えば、よく私も言います、「言霊」。



これも科学的根拠がちゃんとあります。




プラシーボ(偽薬)効果と言われるもの。



例えば、


効果のある薬と、

効果の無いもの(ただの食塩水だったりラムネだったり)


効果の無い物を、


「これは大変良く効く薬です」


と、お医者さんが言うだけで、効果が出るそうです。




スポーツ選手への実験でも、


「これはカフェインが入っているから疲れが取れる」


と、トレーナーが何も入っていない物を渡して飲んでもらうと、

大半が、疲れが軽減した、と言うそうです。





信頼出来る人からの言葉で、

脳に暗示がかかるのだそうです。




そして、脳にはミラー細胞と呼ばれる細胞があるのですが、

これはモノマネ細胞と言われます。



赤ちゃんが言葉を覚える様に、

モノマネをして人は覚えて行く。



例えばホラー映画を見て怖くなるのもそうだし、

スポーツ観戦をしていて、緊迫した場面で手に冷や汗をかくのもそう。


ミラー細胞が、あたかも自分がそこにいる、ある様に感じる。




そしてそのミラー細胞と言語中枢は、

すぐ近くにあります。




つまり、自分にとって良い言葉、


例えば、やる気の出る言葉や感動の言葉を使うと、

ミラー活動によって、意欲や喜びが生まれます。



反対も然り。





人間って本当に面白い。





より良くある方が、毎日幸せに生きられるから、

より良くする為に、


また、


目標がある子達の、何かお手伝いをする事が出来れば私も幸せだから、


じゃあ何をするべきか。





イメージが苦手な子は、右手右目の子が多いから、

左手と左目を意識して使う。


左目で先に感じる様にしてみるとか、

左手でピアノを弾いてみる。




左利きで言語化が苦手な子は、

右手で日記を書いてみる。



言葉を生み出す時に、

本質をすぐに伝えられる様にする。




昨日、雪組生にやってみて!と言ったのは、


例えば雪組の生徒全員、その人がどんな人なのかを一言で表してみる。



外見を見たらわかる事じゃなくて、


例えば、


「真面目で優しくて誠実」


な人なら、

もちろんその言葉でも伝わるけれど、



「自分が一番しんどい時に、人に優しく出来る人」


もっと簡単に言えば、


「辛い時に笑顔でいられる人」


の方が、その人の本質が、私は、わかる。





それは、それぞれの価値観だから、

どんな言葉を使っても良いと思うけれど、


そういった事を考えるだけでも、


語彙力は上がるし、伝える力もつく。





これは受験生ちゃん達もやってもらいますが(笑)





あー

まだまだ書きたいですがあせる懇談始まる(笑)



書き散らかして申し訳ありませんあせるあせる





天井を見上げると…



なんかいる(笑)



りんこちゃん(笑)





暑いね!







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