今回、管理強化したフッ化水素は、高純度のエッチング用フッ化水素です。
フッ化水素酸(濃度50%換算値)の2013年度日本国内生産量は 64,841 t、出荷量は 56,758 t で、生産量を国別で見てみると、80%を日本が占めており、残り20%は中華人民共和国となっている。
輸出規制
フッ化水素は、ウラン濃縮や毒ガス兵器の製造にも用いられるため、ワッセナー・アレンジメントの枠組みにおいて、輸出が統制される品目であり、日本の貿易管理においては、外国為替及び外国貿易法のキャッチオール規制によって、経済産業大臣の許可なく輸出することが禁止されている。
中国のフッ化水素は、ppb(10-9)レベルの物を作っている会社が有ります。
日本の物は、ppt(10-12)ppq(10-15)レベルの物です。
電子グレードフッ化水素酸の会社
① ステラケミファ(日本)
② 森田工業(日本)
③ FDAC台塑大金精密化學股份有限公司(台湾)ダイキンと合弁
④ 僑勵貿易股份有限公司(台湾)PPtレベル
⑤ ハネウェル Honeywell (米国)
⑥ Solvay(ベルギー)浙江蓝苏氟化有限公司(中国)
⑦ 浙江開盛電子材料(中国)グレードEL(100ppb)~UP-SS(0.1ppb)
⑧ 多氟多化工股份有限公司(中国)グレードEL(100ppb)~UP-SS(0.1ppb)
⑨ 蘇州晶瑞化学有限公司(中国)グレードEL(100ppb)~UP-SS(0.1ppb)
⑩ 江阴江化微电子材料股份有限公司(中国)グレードEL(100ppb)~SL(1ppb)
⑪ 福建省邵武市永飞化工有限公司(中国)グレードEL(100ppb)~UP-SS(0.1ppb)
⑫ 邵武华新化工有限公司(中国)グレードEL(100ppb)~UP-S(1ppb)
⑬ 鹰鹏集团(中国)グレードEL(100ppb)~UP(10ppb)
何故こんなレベルの純度が必要かというと、微細加工のレベルが7nmとか5nmに成っているからです。今のレベルは物資の粒子数個分です、いずれ一個一個の制御が必要と言われています。
フッ化水素は、殆んどの物質ガラスでも溶かしてしまいます。その性質を利用してエッチングと洗浄に使われています。
半導体は、シリコンウエハ上に成膜→リソグラフィによるマスク形成→エッチング→レジスト除去と洗浄→検査の工程を、30~50回程度繰り返すことによって、トランジスタや配線などの3次元の構造物を形成することによって製造されます。
従って不純物が多ければ多いいほど欠陥が増えます。
ICはそもそも10万分の1の不具合でも自動車などでは問題視されます。
自動車の電子不具合で最も厄介だったのが、RAMの絶縁膜の欠陥によりリークが起こることです。
リークなので普通の検査では、正常判断されてしまいます。
これは潰すまで2年掛かりました。
それでは、戦略物資である核燃料のフッ化水素について
ウラン濃縮には、フッ化水素が必需品です。
・イランは18年7月に4フッ化ウランの製造が再開されている。(6フッ化ウランの一つ前)
・北朝鮮は、10年11月に2000台の遠心分離機を公開濃縮は少し前から始めたとのこと。
UF6は沸点が約56℃と非常に低く、気体の状態を維持しやすいためです。
UF6が100℃に近い温度に維持しながら濃縮プラントで使用されるのはこの気体形態である。
それは空気と一緒にゆっくりと水と反応してフッ化水素酸を元に戻すという性質を持っています。
韓国の輸入実績と合うのでは? 北朝鮮とはグルでは?
韓国は、北朝鮮に協力して瀬取で闇輸出しそれを元に外貨を獲得させているのではないか?
しかし、輸出量からして朴槿恵大統領時代から有ったのかな? 憶測です。
日本は、韓国からの回答が3年前からこないと言っているので、
その前の大きな山のデータは貰っている? ことに成る? 精査したのでは?
少なくとも2007年に気が付いてないといけない。台湾と比較しても異常な増え方。
韓国から、全ての核開発国に流れていたかも知れません!
ホワイト国認定は、小泉純一郎首相時代にしてしまったようですが、どんな理由であれ値しない国に与えてはいけません。日本の失敗です。
日本には、安全保障の考えが抜けていますから仕方ないのかもしれませんが?
軍隊を持たない、情報省が無い、弊害でしょうか?
時代は大きく動いています!間に合えばいいのですが?
最低限、産業スパイ防止法は、すぐにでも作ってほしいのですが?
ほんとに作りませんね? 何故なんでしょう?
北朝鮮側は、「遠心分離器が2000基」で「軽水炉の燃料用の低濃縮ウランを製造している」と説明した。また設備はすべて国産で、遠心分離器は青森県六ケ所村とオランダ・アルメロの濃縮施設を「モデルにした」とも主張したという。「国産」と称しているが、遠心分離器製造と連結技術をリブパブリは、パキスタンの「核の闇市場」と日本国内の朝鮮総連のスパイを通じて入手したと見ている。
ジークフリート・ヘッカー氏(スタンフォード大教授)が訪朝中に北朝鮮・寧辺の核関連施設でウラン濃縮の新施設を訪れた時の話
その他、ロシア連邦の核燃料製造・供給企業『TVEL』の電気化学プラント『JSC(Joint Stock Company) “PA(Production Association) ECP(Electro Chemical Plant)”』において、核燃料製造の際に使用する「超高純度フッ化水素酸」および「超高純度無水フッ化水素」を製造・販売している。
ロシアは、核燃料用のフッ化水素を韓国輸出する? という事?
プーチンさんは、何か知っているのでしょうか?
先の記事“韓国へのホワイト国除外と戦略物質管理強化”を再構築しました。
以上です。
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