4.DF-10&DF-10A KD-20巡航ミサイル
DF-10
DF-10は、中国航天科工集団公司第三研究院(CASIC)が開発製造する、中国製の第二世代のモバイルランチャー対地巡航ミサイルです。以前はCJ-10「ロングソード」またはDH-10として知られていました。西側世界は、中国が1990年代にウクライナから購入したKh-55ソビエト/ロシアの巡航ミサイルから基本技術を取得したと推測していた。しかし下記写真の様に別物で、各国の色々な機種の良いとこ取りを行ったようである。空気取り入れ口が凹タイプでこれは、最近の米国&ロシアの機種にも共通している。
全長は、6.4m(ブースタ含7.2m)外径は、0.52m(図2,3直径は諸説あるが写真を検討した結果)翼スパン3m程度、重量1400kg射程1800kmと推測した。
DF-10は現在、世界で最も先進的なクルーズミサイルです。DF-10は、して、2009年に開催された中華人民共和国の創立60周年を記念軍事パレードで初めて公開されました。
図1.TELからDF-10を打ち上げ。(記事ではCJ-10となっていた。DH-10の場合もある)
図2.少し斜めの写真なので全長が短くなっている。5%程度短いとすると 外径は約0.52mになる。
図3.こちらは真横、全長7.2m 外径520cmピッタリです。
DF-10A
DF-10Aは中国人民抗争の70周年記念軍事パレードで初めて公表された。
仕DF-10Aは、新しいタイプのミサイル位に大幅改良したとのこと。まず車両が新世代の4軸モノブロックシャーシに改良、発射ボックスは凸形状の配列から一直線配列(図4)へ変わり、各発射ボックスは個別に吊り上げたり発射することができる。次に誘導制御を革新させた。慣性誘導、衛星誘導、終末誘導に光波ホーミング誘導(赤外線画像誘導)を組み合わせて誘導を行っている。2015年には第2砲兵部隊は、東風地対地巡航ミサイル(LACM)を400以上配備しています。
図4.左DF-10ランチャーが “凸” 右DF-10A ランチャーが一直線 車両幅3m強
図5.CCATVが公開したDF-10Aの発射映像
KD-20(K/AKD-20)長剣-20
新世代巡航ミサイルは、YJ-18(ロシアの3M54Eクラブをベースに作られた対艦ミサイル)を元に長距離タイプとして開発された。KD-20は、DF-10Aの空中発射地上攻撃巡航ミサイル。
図6.外形検証 空気取り入れ口は隠されている?
全長は8.3m、外径0.68m、翼長2.46mm、射程1500-2500km、重量2500kg
中国軍の空対地ミサイルシステムの正式機種名は通常K/AKD-XXで、この中で「K」は「空軍」を意味し、「A」は「ミサイル」を意味し、「KD」は「空対地」を意味する。
飛行機の航続距離=巡航揚力:抵抗比×飛行機の速度/エンジンの燃料消費×発射時の重量/燃料を消耗し尽くした時の重量の対数である。同じ条件下では、揚力:抵抗比が大きいほど射程が長くなるので巡航ミサイルは、空気抵抗が小さい単葉中翼機を採用する。
図7. H-6爆撃機KD-20を搭載 エアーインテークと地形センサが黒く見える。
仕様 DF-10 KD-20
射程 1800km CEP10m 2500km CEP20m
重量 1400kg 2500kg(1800kg?)
長さ 6.4m 7.2m (booster) 8.3m
直径 0.52m(10Aは0.68?) 0.68mm
翼スパン 3.0m 2.46m
巡航高度 20-170m 50-150m
弾頭 500kg 300-500kg
エンジン ターボファン ターボファン
飛行速度 M0.9 M0.85
誘導 慣性+地表追尾装置+光波ホーミング誘導
DF-10A:3基のミサイルが個別目標に射撃可能
図8.DF-10発射の様子
参考
KH-59 3M-54 Klub/巡航ミサイルの Kalibr (SS-N-27)とは
3M54Eクラブには、艦艇 Klub N、潜水艦 Klub S、車載 Klub M、商業コンテナー Klub Kがある。
基本的なパラメーター: 長さ 6.2 8、22 m;0、533 m の直径打ち上げ重量 1,780-2300 キロ。弾頭 200-400 kg。220-300 km を範囲します。巡航マッハ 0.8終末 マッハ2.9。
以上です。
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