YJ-62(鷹撃62/C602&CM-602G輸出用)艦対艦ミサイル
この機種からトマホークタイプに成りました。但しインテークは固定のままです。
YJ-62は、280キロの射程で、中・大型艦を撃沈できるよう設計されている、亜音速対艦巡航ミサイルです。(対地型も開発されている)
中国海鷹機電技術研究院(CHETA; 第三航空宇宙学院)が開発し、2004年に蘭州級駆逐艦(052C型)と共に公開された。2005年ごろから実用段階に入ったものと考えられている。またのちに、射程を400キロメートル (220 nmi)に延伸したYJ-62Aも開発された。なおこれらはいずれもシースキマー型の対艦ミサイルであり、終末航程では、シーステート6までなら7-10メートルの攻撃高度で飛翔することができる。射程・重量ともにロシアの3M-54クラブに類似するといわれていますが、終末航程での超音速性能は備えていないし形も違う?トマホークとも似ていない。トマホークタイプへの移行期の機種の様な気がします。
YJ-62のサイズは全長6.1m(ブースター付7.0m)、重量1,140kg(ブースター付1,350kg)、弾頭重量300kg。ミサイルの外観は、円筒形の胴体に軽い後退角の付いた主翼とX字型に配置された尾翼を組み合わせた構成。尾部には発射機からの射出に用いられる固体燃料ブースターが装着され、推進装置はWS-500ターボファンエンジンで、ミサイルの胴体下部には空気取り入れ用に固定式インテークを配置している。
YJ-62の派生型としては、輸出向けのC-602、地対艦ミサイル型のYJ-62A地対艦ミサイルが確認されており、YJ-62の発展型として対地攻撃用巡航ミサイルCM-602Gが開発されている。これらの派生型では尾部の操舵翼がYJ-62のX字型から十字型に変更されている。
YJ-62仕様
全 長: 6.1/7.0m(ブースター含)
胴 径: 54cm
翼 端 長: 2.9m
発射重量: 1140/1,350kg(C-602:1240kg)
弾 頭: 300kgHE(210kg)
最大速度: Mach 0.6-0.8
最大射程: 280km(YJ-62A:400km)
巡航高度: 7~10m
誘導方式: 中間: 慣性航法(INS)+GLONASS(輸出用GPS) 終末: アクティブ・レーダー・ホーミング(ARH)
推進装置:固体燃料ブースター+ターボファン(ターボジェット表記も多し)
2004/11年中国国際航空宇宙博覧会 WS500 小型ターボファン エンジン
China Gas Vortexによって開発されたWS500エンジンは、1125ポンドの推力を生成すると主張している。
開発:中国航空工業集団
重量:? kg
長さ:1200 mm
直径:350 mm
最大推力:500 kgf
燃費:量:?kg/kgf·h
※エンジンに関しては、射程が短いのでターボジェットの様な気がします。
KH-55の設備を購入しているのでそこで使われているターボジェットR95-300/MS-400かもしれません。
Engine:TRDD R-95-300/MS-400 Motor Sich (Ukraine) Since 1981
重量:85 kg
長さ:830 mm
直径:315 mm
最大推力:400 kgf
燃費:量:0.85kg/kgf·h
艦対艦ミサイルYJ-62は、Type 052C 駆逐艦に配備されている
YJ-62A(鷹撃62A
YJ-62A(鷹撃62A)はYJ-62艦対艦ミサイル(鷹撃62/C-602)をベースに開発された陸上発射型の対艦ミサイル。3連装ミサイル発射筒をTAS-5380と見られる8×8車輌に搭載している。TAS-5380は、96式300mm10連装自走ロケット砲(PHL-96/A-100)等のシャーシにも使用されている車両で、極めて良好なクロスカントリー性能を有し、1.1mまでの渡渉能力を持つ。航続距離は800km、ペイロードは最大22トン。
台湾海峡全域を射程範囲に収めるYJ-62Aはすでに、2008年4月には台湾に面する浙江省南部や福建省への配備が行われており、台湾海軍にとっては大きな脅威となっている。
以上
次回はCJ-10/DH-10です。
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