DF-5 東風 5 (CSS-4) 多弾頭の大陸間弾道ミサイル
DF-5の開発は、1965年から始まり1981年に完了している。この間中国は、DF-5とほぼ同じスペックのFB-1(Fengbao-Tempest)と呼ぶ衛星打ち上げロケットを、1975年7月から1976年12月までに5回行った。ロケットは4つの第1段ジンバルエンジンと1つの第2段エンジンを使用し、燃料はN2O4 / UDMHを使用した。DF-5は1979年に5回試験が行われ最終試験は1980年2月に行われた。
DF-5が1971年9月に最初に試験されたとき、射程は米国西部に届く10,000から12,000キロメートルの範囲と予測された。
1983年からDF-5Aの改良型の開発を開始し、1986年に射程が13,000km以上の増加とより正確な誘導システムの開発が完了し配備した。
2015年の70周年パレードで核弾頭3個の多弾頭(MIRV)DF-5Bが突如公開されました。現在は、核弾頭10個のDF-5Cを開発中です。
但しDF-5は液体燃料でサイロタイプであるため固体タイプに世代交代するかもしれません。DF-41が有るので開発しないかもしれませんが? 迎撃ミサイルの無駄撃ちを狙ってこのまま存続するかもしれません。
開発配備:DF-5:1965年3月〜1981年開発、1981年配備〜退役、
DF-5A:1983年11月〜1986年開発、1986年配備〜、
DF-5B:〜2015年頃開発、2015年頃配備〜
配備数:24~36基(米国向け13基)
配備先:中国人民解放軍第二砲兵部隊→中国人民解放軍ロケット軍
開発者:第七機械工業部第一研究院→航天工業部第一研究院
→航空航天工業部第一研究院→航天科技集団運載火箭技術研究院
製造業者:第一研究院第211工場→首都航天機械公司
諸元
重量183,000kg 発射重量,全長36.0m,直径3.35m
最大射程:DF-5:12,000km 800mCEP、DF-5A/-5B:13,000km 500mCEP
弾頭:DF-5:3,900kg単弾核弾頭1〜3 MT
DF-5A:小型化単弾核弾頭1〜3 MT
DF-5B:3又は6xMIRV式核弾頭3x700kT、6x200kT
エンジン:1段目:YF-21( YF-20 x4)推力4 x 686 kN= 2,746 kN
2段目:YF-24(YF-22+ YF-23バーニアx4)推力1 x 686 kN
推進剤:UDMH/四酸化二窒素(高純度)
誘導方式:慣性誘導方式(最適制御法)
操舵方式:1段目:ジンバル制御 / 2段目:バーニアエンジン制御
以上です。
中国のミサイル記事一覧 ☜クリックで飛ぶ。