中距離弾道ミサイル (IRBM) Hwasong-12  火星-12KN17)

火星12は、2017年4月15日の軍事パレードで、その存在が明らかとなった、全長約16mの大型ミサイルである。

火星12中距離弾道ミサイル (IRBM) 最大射程は4000km以上と推測され、グアム島も攻撃可能である。 CEP(半数必中界)は4km以上と、ピンポイント目標の攻撃には向かないが、大都市攻撃には十分な命中精度です。弾頭重量は約700kgで、通常の高性能炸薬では破壊力は限定される。しかし、核兵器などの大量破壊兵器を搭載すれば、相手方に大きな損害を与え得る。北朝鮮は、弾道ミサイルに搭載可能な、小型・軽量の核兵器を開発したと発表している。

ü  500kgの弾頭を載せた場合の射程は5,000km

ü  1トンの弾頭を載せた場合の射程は3,000km

ü  主エンジン1基と補助エンジン4基の構成(液体燃料)

ü  飛行制御は、4基のバーニア・エンジンによる推力偏向により行われる。

高高度は約800km、秒速5km(音速の15倍弱)以上の速度で大気圏に再突入する。

 

火星12号の構造と発射

 

火星12号RD-250エンジンの試験比較

20169RD-250エンジン地上試験 20173月バーニアエンジン込み地上試験、火星-12 打上げ

 
火星12号のエンジンレイアウト

 


 

火星12号の推定到達範囲 3700km~6000km と核弾頭

 


 

 

火星12号の 仕様
全 長             16.5
弾体直径          1.5
重 量             24.5トン
弾頭重量          500-650kg 
高性能炸薬、核爆弾(単一弾頭)
                3700-6000km以上
CEP             4000m以上
飛行高度          :通常軌道787km ロフテッド軌道2111.5km
制御システム    :慣性誘導
エンジン          RD-250 +4個の
バーニア エンジン 合計推力464.1 kN
燃料                ハイパーゴリック推進剤
         
非対称ジメチルヒドラジン (UDMH)-四酸化二窒素 (NTO)

移動発射台   :MAZ ベースの車両

ハイパーゴリック推進剤Hypergolic propellant, 自己着火性推進剤)は、2液(酸化剤と燃料)を混ぜるだけで爆発的に燃焼する(自己着火性)の推進剤である

 

以上

 

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