米価の小売価格と生産費の関係について、適正価格について政治も社会もようやく考えていただける時が来たと感じている。概算金が1俵9,000円の時、20,000円と言ったら誰も買ってくれなかったはず。BtoCに取り組むことでなんとか切り抜ける。
現在、適正価格は5㎏3,500円と報道されている。小売価格は白米ですが、農家は玄米60㎏(1俵)単位での買上げ価格で話すことが多い。逆算すると㎏700円ですので、1俵(白米約54㎏)37,800円となる。精米、流通、保管の費用を含む値段であるので、今年の新米価格は、概ね想像が出来る。
農家は毎年の様に上昇する物価高による燃料、肥料、電気料、人件費など。地代についても金額でなく㎏(俵)で契約しているため毎年概算金により借地の地代も変動する。これまでコスト削減を取組み努力して生産費を割ってしまっても、JAの概算金が一定の基準となり米価に大きな影響を与えてきたと感じます。
農家の単年度収支は、ここ数年ぐらい収支マイナスであった方が多いと感じている。農家は倒産寸前、限界回避が出来たくらいの感じではないでしょうか。
物価高による生産費が高くなる中、飼料用米の10a当たり最高105,000円の単価についても見直しすることになるだろう。