子供の頃、タクシーで、 | a depressed and fragile mechanical engineer

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うつ病患者として、機械技術者として生きる小市民が、仕事や治療の日常生活、裏話、ウンチク、経験談、失敗談を綴ります。それと並行して読書で出合った本の紹介と論考を披露します。

こんばんは。
機械技術者「おだぐ」です。


暑い夏とか全く関係ないのですが、個人的に怖かった体験を先日ふと思い出したので記事にしてみます。

たぶん家族以外には話したことの無い話題。



小学校低学年くらいまで姉と二人で絵画教室に通っていました。

その割には絵心が無いのは置いといて。

その割には図面や鳥瞰図を描くのが苦手なのも置いといて。

要は習い事の一つだったのですが、自分的にはまだ幼いので、学校が終わってから遊びに行く場所、というイメージでそこそこ楽しんでいました。

私は今でこそアートとかデザインとかに興味を持っていますが、本格的に芸術方面を意識してチェックするようになるのはもっと大きくなってからのことです。

この時期は習い事は遊びの延長でした。



絵画教室の先生は本職の画家の方だったのですが、教室自体はマンションの部屋のようなところでした。

※記憶が定かではないのですが公営の団地だったかもしれないです。集合住宅の類だったのは間違いないのですが。ここでは「マンション」で話を進めます。


この教室のあるマンション、私の実家からはちょっと遠い立地でした。

子供の足で歩けないほどの距離ではないのですが、近所とまでは言えない、そんな距離感。

なので普段は姉と二人で徒歩で通っていましたが、たまに何らかの事情で急ぐときなどは母からお金をもらってタクシーで教室に向かう日もありました。



ある日、流しのタクシーを止めて乗り込み、姉が

「○○マンションまでお願いします。」

と伝えたところ、

「はい、○○マンションですね!」

と即答で返って来ました。

この運転手さんはマンションの場所をよく知っているんだな、と当時は思いました。


が。


このタクシー、マンションに向かうためには曲がらないといけない交差点を直進しました。

あれ?と思いましたが別のルートを使うのかも、と考えました。


で、

次の交差点も直進。

絵画教室のあるマンションからはどんどん遠ざかります。

姉と顔を見合わせたように記憶しています。

二人ともどこに連れて行かれるのか、心配だったのだと思います。

おそらく姉は料金の心配もしていたでしょう。

※歩いても行ける距離のために母が大金を渡していたとは思えません。



「知らない人に着いていっちゃいけません!」

なんてことを家でも学校でも毎日言われる年頃。

それが、着いて行くどころか、どこか知らない場所に連れて行かれている状況です。

そらもう、怖いですよ。

私はヘタレなんで「姉ちゃん、助けて~!」なんて思ってました。



だいぶ目標のマンションから離れてしまってから、姉は丁寧に運転手さんに話しかけました。

「あの~、□□のところの○○マンションなんですけど、道あってますか?通り過ぎてませんか?」

私の記憶では運転手の対応は即答だったように思います。

「ああ!あそこの○○マンション!勘違いしちゃったよ~!」

みたいに、こちらが拍子抜けするくらいに明るく答えたように思います。

同じか、もしくは似た名前のマンションがあったみたいなんですね、私と姉は知らないところに。

で、間違えちゃったと。

タクシーは迂回して、数分後には目的地の○○マンションに到着しました。

その後は普通に絵画教室に参加できました。

ことの顛末としてはこれだけです。

けど少年時代の私にはとても怖い出来事でした。



理由は分かりませんが、三日ほど前にふと思い出した次第です。

大人になった今、下衆な勘繰りとしては

「運転手はわざと違うマンションに向かってうちらから料金ぼったくったんじゃないのか?」

という解釈もできるのですが、証明も何もできないことなので、

ここは

「あわてんぼうの運転手さんでした♪」

ということにしてお話を締めたいと思います。