こんばんは。
機械技術者「おだぐ」です。
以前、デフォルメという行為について二回記事をアップしました。
「デフォルメ執筆」
2013年05月21日 22時59分34秒
http://ameblo.jp/odagu/entry-11535236485.html
「デフォルメ」に関する連続ツイートの記録
2013年05月26日 19時52分59秒
http://ameblo.jp/odagu/entry-11538551405.html
で、コレに関する詳細な論考を別記事にて書くことを宣言していたのですが…。
実はネット上でいろいろ調べると既に結構な情報や議論が公開されています(汗
ちょっとこの先、オリジナリティのある話になるか分かりませんがご容赦ください。
そもそも「デフォルメ」という語の意味を調べてみると、フランス語起源の言葉です。
意味としては変形する、歪曲する、変形して表現する、などの和訳が見られます。
英訳としては distortion、deformation 等の語が充てられています。
これらのことから「デフォルメ」という言葉自体には元々は対象の表現を変質させる、というかなり幅広い意味・用法で用いられることが理解されます。
当初、前の記事を私が書いた時点で念頭にあった「デフォルメ」の意味は少し異なります。
例えば実在の人物や漫画の8頭身のキャラがいた場合、これを2頭身や3頭身などのかわいらしいキャラに「変質」させて表現する場合があります。
私の考えていたのはこれです。
明らかに「変質」「変形」に方針・方向性が存在します。
ある部分を強調したり、簡略化したり、本来持っていた体格を小さい方向に持っていく。
ある種の定型表現とも言えますが、実際にはバリエーションの幅は多彩(な筈)です。
ただし「デフォルメ」というフランス語の元々の意味にはそこまで限定した意味はなく、変形・変質というのが原義のようです。
強調・簡略というのは日本での用法のようです。
が、私がインスパイヤされたのは日本での用法の方なので、この先フランス語の意味からは離れて話を進めます。
私は日本版「デフォルメ」は一種の情報処理だと感じました。
通常は美術表現(絵画、彫刻、イラストレーションなど)で使われる語です。
この美術表現の課程で行われる情報処理は二種類。
(1)簡略される情報の廃棄・省略
(2)強調される情報の抽出
ざっくり言えば(2)の強調を鋭くするために(1)の廃棄・省略も同時並行して行われます。
ナンバリングしましたが、(1)→(2)の順番でなく、これらは同時に行われます。
(1)→(2)の順番でできる人もいるかもしれませんが、多くの場合はこれらをセットで、同時に行っていると思います。
ここで情報処理として重要な点があります。
もう少し具体的に述べてみましょう。
例えば実在の人物Aを二次元キャラのイラストBに「デフォルメ」するとき。
表現として、幾何学的形状としてはAとBは異なっている筈です。
しかし観る人にとって
「BはAを表現したものだ。」
「B=Aという前提でイラストレーターは描いている。」
という認識が前提になければなりません。
つまり両者の同一性とか連続性みたいなものが無いと「デフォルメ」として成立しない。
完全に変質・変形させてしまうとA≠Bになってしまう。
それは表現者が伝えたいことではありません。
従って「デフォルメ」という行為では
・対象のある部分を変質させること
・対象のある部分を変質させずに保持すること
を同時にやっていることになります。
これを情報処理とかもっと広い意味での方法論として使いこなせれば、パワフルな情報処理のツールになるんじゃないかな?と思った次第です。
だいぶ長くなったので今回はここまで。
次回以降、二種類のケーススタディで「デフォルメ」という方法論の実践を考察してみます。
一種類は私の好きな文章執筆の方法。
(実は既に文章執筆に「デフォルメ」を導入しています。)
もう一種類はまだ未定!
言語処理以外で考えてみる予定です。