【東名阪ライブツアー決定】織田哲郎 LIVE TOUR 2020 一寸先はYummy!

★10月24日(土) 名古屋 ReNY limited

★10月25日(日) 大阪 BIG CAT

★11月6日(金) EX THEATER ROPPONGI

 

 

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【本日のテーマ】

#Gibson J-45

 

 

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織田哲郎:

 

今日はですね、これはギブソンのJ-45というギターです。

こいつはですね、生まれた年が多分1959年か1960年頃だと思います。ここ(ギターのボディの中)を見ると詳しいことは分かるのですが…そこにピックアップ貼っ付けてるので、剥がすの面倒なんで。とりあえず59年から60年頃っていうことで。

あんまりね、そこら辺のことを俺こだわんないんすよ。要するに音がいいかどうかって、ギターってそういうもんなんでね。

 

こいつはね本当にすごくいいです。

ギブソンのJ-45がいいと思うと、大間違いですからね。

「そうか、J-45良いのか」っていうことで買っちゃうとですね、まずギブソンっていうのは個体差激しいです。

しかも年式によって結構仕様が、相当まちまちなんですよ。

なので本当にね、同じJ-45っていう名前がついてても、とりあえず手に取って弾いてみて、実際に「これは良いや」って思わないとね、買っちゃダメなんですよ。

でもいい45は、本当にいいです。たまんないんですよ。

 

ちなみに、マーチンにもD-45っていうのがありますけど、あれは何で45か知らないけど、ギブソンのJ-45場合は、最初に45ドルで売ってたっていうことらしいんですけどね。

今やもう全然高い物になってしまいましたけれども。

 

大雑把な特徴を言いますと、レンジ結構狭いです。

マーチンの場合は、比較的レンジ広い、特にマーチンの45はとてもレンジが広いです。

ギブソンは、全体的にレンジ狭いんですけれども、特に45は狭めです。

どういうことかって言うと、レンジってね、高いとこから低いとこまで音ががある中で、「広い方がいいんじゃないか」って思われるかもしれないけど、そうでもないんです実は。

余計な音ってない方がいいんですよ。特に下がね、余計なところのぼわっとしたものが元々あまりないです、しかも、これ結構古いから、枯れちゃってなくなってるって言うのもあるけど。全体に、もともと下、あまりないです。

それはどういうことが起きるかと言うと、例えば、オケ中で弾いた時に、レンジってこれ、MIDがいい塩梅にクッとなってて、MID・HIGHが立つっていう形の音してるんで、そうするとオケがやかましい中でも、きちんとコード感っていうのが届くんですね。

マーチンのギターは比較的フォークのオケじゃないと、例えば、ギターのストロークってコードが鳴ってる風でもあるけれど、上にチャラチャラチャラってした音が鳴ってるんですが、マーチンの場合は下手すると、ロックのオケでは、このチャラチャラしか聞こえなくなるって言うことがよくあるんですね。特に45なんかチャラチャラすごい強いので、そういう傾向があります。

 

こっちのギブソンの45はですね、とてもMIDっていう所でいい成分が固まってるんで、オケ中でもコード感として結構届くんですね。

例えば私の曲だったら「Winter Song」なんてのはね、もう普通のバンドに、いっぱい他にもストリングスやらオーケストラやら、もういっぱい入ってるわけですね。

その中でも、アコギ聞こえてもらおうと思って、結局やっぱりこのJ-45を使ってましたね。

 

レンジが狭いからといって、寂しいほど無いわけじゃないんですよ。

ただやっぱり一本で弾いた時に、例えばマーチンの本当にLOWが出る物っていうのに比べると、ちょっと寂しいかなって思うかもしれないけど、一本で弾くとね。

でも逆に言うとね、そこに寄って、素朴さっていうところがあってね。

ギブソンのギターの方が、ちょっと気取ってない音楽には向いてる気が、私はしますね。

 

 

あとね、ちょっと気をつけた方がいいのは…結構ラウンドきついです。

なので、もしかしたらマーチンとか、YAMAHAとかフラットな感じのフレットに慣れてる人は、最初はけっこう弾きづらいですよ。

俺はね、実は最初「めんどくせーな、なんだこんな弾きにくいんだ」って言うので、結構友達になるまで時間かかりましたね。

そういうのは慣れるの早い人遅い人いるけど、俺はどうも、「なんか弾きづらいな」っていうのを、ずっと引っ張っちゃうタチでね。結構友達なるの時間かかったけど。

音がやっぱり良いなと思ってたんでね、一か月ぐらい、こいつとばっかり遊ぶようにしてててて、やっと友達になった。そんな感じなんでね。そういう意味で、ちょっとこのラウンドは、気をつけた方が。慣れてない人は、最初はそういうところ、ちょっとあるかもしれないです。

 

でもね本当に、たまんないっす(笑)

わかるかな、コードの固まり方がね、すごくイイ~固まり方するんですよ。

なので、そういうところが本当にこうね、オケ中ではとてもコードとして、聞こえやすい。そしても一人で弾いててもね、そのカタマリ感が好きな人には、ギブソン特にこの45の、「MID!」っていう固まった感じて、たまんないものがありますね。

 

というわけで、とても良いギターですけれども、一点だけ。

個体によってばらつきがあります。なので、J-45だからっつって買わない方がいいです。

それは、何年だからってあまり関係ないっすね。

年代でも、本当にばらつきあるんですが。その個体個体で、きちんと手にとって「こりゃイイや」って確認してから、ぜひ買ってください。

いいヤツはですね、本当にたまらんです。一生良い友達として、生きていけるやつになると思います。そんなギブソンのJ-45でした。