<アコギ Martin (マーチン) D-45>

【東名阪ライブツアー決定】織田哲郎 LIVE TOUR 2020 一寸先はYummy!

★10月24日(土) 名古屋 ReNY limited 

★10月25日(日) 大阪 BIG CAT 

★11月6日(金) EX THEATER ROPPONGI 

 

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【本日のテーマ】

MartinD-45

 

 

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織田哲郎:

今日はですね、この Martinの D-45 という ギター なんですが、これについて喋ろうかと思います。

これはですね1993年かな、確かねロサンゼルスの ギターセンター で買ってきたんですよ。

その時に新品として買ったんですね。

だからもう30年近く経ってるわけですね。

微妙ですね、「オールド」とまではいかないけれど、実際に使って30年。

でMartinのギター。色々ね、ネットで見たりするんだけど、意外にギターの説明ってほら、やっぱどうしても抽象的な話が多いんでね。「実際どうなのよ」っていうところが、結構分かりにくかったりすることも多いんで。

私は自分なりの見解としてね、ちょっと色々と思うところを言ってみようと思いますが。

 

このMartinD-45 、本当にいいギターですよ。一応Martinの最高峰的な所に位置してますからね。

やっぱこう、いろいろつくりがゴージャスになってるというだけじゃなくて、音がやっぱゴージャスなんですよ。

音がゴージャスっていうのはどういうことかって言うと、まずレンジが広い。

上から下まで、とても広いんですね。下の方のぼわったとしたところから、上の方のチャリリンっていうきれいなところまでのレンジが広い。

でしかもクオリティが高い。ということで、弾き語りで一本で弾いてると、アルペジオ系でやるとですね、こう下の音を弾いた時に、ベースとしてのLOWが、すごく気持ちいいなと思うんですね。

こういう高い方のチャリリーンってのがまたね、気持ちいいわけです。

これが例えば特にこう、 ストローク なんかやったときに、すごくチャリリリンいっていうのは気持ちいい。というわけで、一本で弾いてると、ゴージャスでレンジの広さはたまらない、と思うんですが。

 

実はですね、ロック的な オケの中入ったりすると、この下の方のぼわっていうのは聞こえなくなって、上の方のチャリリリンというのが、無駄に強く残って聞こえたりする。

混じりにくかったりするんですね。

どっちかって言うと、一番いいのは一本だけで聞かせる時。「いろんな楽器がいっぱい入った中の一つ」っていうポジションは得意じゃ無いです。

オケが他の物が入ってても、やっぱりこのギターの音が「バンッ」て出る、っていう、やっぱそういう曲で生きるギターだなと思いますね。

 

後はね、この「育ちの良さ」っていうか「ゴージャス感」っていうのがね、

なんだろなぁ、例えばちょっとブルージーなフレーズやっても、「ちょっと、なんか育ち良すぎない?」っていう時もあってね。

ストリートファッション着てても、「革靴綺麗じゃん」みたいな、なんかそんな感じの「育ちいいな」的なところがあるんでね。きちんとゴージャス感が生きる楽曲で、そういうのアレンジの時が、やっぱハマる。

こいつ単独ではすごくいいんだけれども、どんな場面でもいいわけではないです。

とはいえやっぱりね、 弾き語り の時の45。たまらない物がありますね。

 

私のアルバムで言うと「 OneNigh t」が、楽器の音にすごくこだわって作ったんですね。

なので必然的にギターもね、こいつの出番が多くて。

まあよかったらその「OneNight」っていうアルバムね、聴いてもらえると嬉しいんですが。

その中で「 Sunrise Sunset 」ていうのがあってね。

ギター一本で、歌とコーラスっていう曲がね「Sunrise Sunset」。

いろんなギター全部試した結果、これになりましたね。

弾き語りとかではやっぱり、圧倒的な強さを誇る45でございます。

 

そしてね、やっぱり 生 の 楽器のいいところは、これももう30年持ってるわけで。その間いろんなことがありました。こいつもね、かわいそうなめに色々あってね。変な保管されてネック曲がっちゃったりした時もあったんですけども。

基本的にはやっぱり生の、木で出来た楽器ってのは、弾いてる間によくなるんですね。

こいつもやっぱり、「きらびやかさ」は無くならないんだけれども、そこがね、鼻につくところがなくなってきたんですね。

 

もし弾き語り的なことが好きな人は、まあコイツ高いからね。なかなか勇気だして買いにくいと思うけれども。

ずっと「一本持ってるギターを育てる」っていうことで言うと、こいつを思い切って買ってみて、育てて、絶対に損はない。そういうギターだと思います。

そういうわけで、今日はそんなMartinの D-45の話でした。