【オダテツ3分トーキング】
おどるポンポコリン/B.B.クィーンズ
【連載情報】
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織田哲郎:
というわけで、今日はですね、1990年の4月4日に発売されております、BB クイーンズの「おどるポンポコリン」。これについて喋ろうと思います。
本当に、これ一世を風靡しましたね。でもね、作ってる時正直、全然そんなことになると、よもや考えもしなかったわけですよ。
この頃ってまだ、あんまりね、そういう…アニメの曲とか、タイアップとしてね、それでそんな大ヒットになるとかっていうこと、あまり考えられなかったんですよね。
だってね、あのサザエさんのテーマソングがそんな流行ったとか、聞かないでしょ。
そういうもんだと思って、俺も作ってたんですよ。で、お話しいただいた時に、オープニングが「ゆめいっぱい」っていうので、エンディングが「おどるポンポコリン」で。
それぞれ俺としては、このちびまる子ちゃんという、マンガ自体の持ってる、とてもピュアな部分と、とてもヘンな部分をそれぞれの曲に凝縮して、2曲作ったつもりだったんですけどね。
なんだか、ポンポコリンはちょっと一人歩きして、すごいことになってしまったのが、逆に作った私びっくりだったんですけれども。
私としては、とてもレコーディングは結構…曲はね、本当にポコポコっと作っちゃったんですけど、レコーディングはとても楽しくじっくりやってまして。
打ち込みの普通のディスコっぽいオケなんですけども、それ以外の部分っていうのはね、例えばあの笛とかも、私が生で吹いております。で重ねております。
それであの、オペラ声みたいなのも、全部私の声を重ねています(笑)
あとね、サビの部分でピーヒャラピーヒャラってのは、これがボコーダーなんですよね。その話をね、中田ヤスタカくん、彼に会った時、彼だけが「あればボコーダーだ」とかって話してて。
それまで言われたことなかったんですよ、結構デカく出てんですけどね。
注意して聞いてもらうとすぐわかると思いますが。
まあそんな風に楽しく作りましたけど、何しろね、あれは詞がすごいっす。
やっぱり、さくらさんとはね、結果的に3曲一緒にお仕事させてもらったんですけど。
こういうね、馬鹿馬鹿しいふうに聞こえる詞って、作為的に作ると全然ダメなんですよ。
こんなに素晴らしい、馬鹿馬鹿しい詞なんて、書こうと思って書けません。
これスゴいです、やっぱり。
【本日のテーマ】
「おどるポンポコリン」
作詞:さくらももこ 作曲・編曲:織田哲郎
1990年4月4日リリース
B.B.クィーンズの1枚目のシングル
テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』第1期の初代エンディングテーマ曲
1990年の第32回日本レコード大賞ポップス・ロック部門を受賞。
1990年度のオリコン主催「日本レコードセールス大賞」のシングル部門大賞はB.B.クィーンズ、作詞賞はさくらももこ、作曲賞・編曲賞は織田哲郎が受賞。
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