座れない椅子 | 小田利徳の<顧客の背中を掻け!>

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正確に書くと 「この椅子に座れます?」 ですかね。

 

店の常識、世間の非常識の一例を。

 

(以前の話ですが)あるパチンコ店の計数器(玉を遊技終了後、流してカウントする場所)のそばに、写真のように、割としっかりとした椅子が鎮座しています、まさに鎮座です。

お店の意向としては、案内板のとおり

計数中はここに座って、待っててくださいね♪という

配慮です、すばらしい............脳内発想としては。

 

結果として、私こういう、店側のアイデアに対して、

お客さんはどう反応するかを観察するのが大好きなんで

15分ほど見ておりました。夜でしたので、計数器を使用する

機会が多く、少なくとも8人の方の様子をいておりましたが、

椅子の座る人は、皆無でした。

 

自分が、玉を流す側の人間になって考えればわかりますが、

あそこから、「一刻も早く立ち去って、カウンタに赴き、

そこも一刻も早く立ち去り、景品買取場所に行き、特殊景品買い取り

を終了させたい」のです、理由は単純に時間もありますが、恐らくは

「セキュリティ」面から、人をそういう状況にさせるんだと思います。

 

そんな場所の一つにどかっと座り込んで、たとえ10箱流したとしても

数分の話であって、周囲からの羨望(勝っていると思われますから)

を食らいながらも、椅子に座って待機なんてしますかね?

 

パチンコ店のオペレーションを理解していないと

分かりにくいですが、これが、もし、「計数中に、他のお客様の

対応が入り込んで、さらに時間がかかる場合を想定しての

椅子での待機誘導」なら、それこそお店の勘違い、非常識です。

 

パチンコ店にはなぜか、「計数をするお客様より、コールランプ

対応(玉箱交換、休憩、機械トラブルなど)を優先せよ」という

暗黙の順位があります。理由は、とても浅いもので

「計数をするお客様は、勝っているので、余裕があり多少待たせても

お怒りにはならないであろう」ということです。

この、論法は?であり、玉を流すからと言って、本当に全員が勝っていて、心がルンルンですか?百歩譲って、全員勝ったとして、

じゃあ、勝った人は、いくら他のお客の割り込み要望に自分の担当スタッフが飛んで行っても、「まあいいか」と許すほど、心が広いですか?

ってことです。

 

待たせるケースを想定しての椅子配置、であれば

それは、根本原因(スタッフが、優先順位を勝手に決めて

対応順番を変える事により、自分の退店時間が結果的に遅くなるという現象)を解決せず、応急処置だけをしていることになります。

 

この場合の根本原因とは、「計数が集中する時間帯は、

人員をスポット的に増員し、コールランプ対応と計数作業を分ける:ことです。それをせず、椅子を置いて、

「そこで、他のお客さまの対応が終わるまで、しばらく

待っててね、あなたは、勝ってるんだから、

それくらいできるよね?」 

てのは、どうなんでしょうね?

 

計数器そばの、

椅子ひとつから、ここまで妄想しちゃうのは 変ですか?

 

個人的には、コールランプ対応>計数客 の優先順位は絶対に

おかしいと思います。

 

ま、短時間勤務のスタッフを採用するか、

店長や役職者が、そういう時間帯に事務所で作業せず

ホール内で接客すべきなんですがね。

 

 

★筆者は、なにをする人?★

プロフィール


パチンコ店「短時間勤務シフト」導入支援
ナレッジ(知識)共有システム開発と導入支援

研修講師、設計
訪問調査型QSC改善コンサル
独立飲食店開業支援
採用、離職抑制、人材育成、シフト管理改革支援、
ホスピタリティマインドの改善、向上 支援活動
 
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