懐かしい名刺
県の幹部5人との懇談会の席で、本当に懐かしい名刺に出会いました。
それは、新任挨拶と銘打った私の名刺です。
初当選した平成3年当時、その幹部は井笠地方振興局に勤務されていました。
そこに当選したばかりの私が挨拶に来たそうです。
1人1人に挨拶して廻っていたとの事。今でも鮮明に記憶していると聞き、嬉しくも感激しました。そして驚きました。覚えているのはまだしも、30年近くも前の名刺を今まで保管しているなど、普通あり得ないことだからです。
私の方はというと、申し訳ないことに、1人1人挨拶して廻ったという記憶がありません。
それまで政治家になろうなどとは夢にも考えていなかったのに、はずみ(?)で飛び込んだ世界。無我夢中の1年目でした。
あれから29年余り、来年4月末には在職30年となります。議長応接室には、在職30年以上の議員の肖像写真が飾ってあります。11人です。
このままいけば、12人目の在職30年議員になります。長きが故に尊い訳ではありません。
昭和の碩学(せきがく)と称されている安岡正篤(まさひろ)さんは、「人間はできるだけ早くから、良き師、良き友を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である」と説かれています。
「人生は心がけと努力次第である」というよりも、「良き支援者、良き師、良き友」に恵まれたのが、すべてであると思っています。