「菅義偉の戦略的人生相談」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「菅義偉の戦略的人生相談」

 菅首相は、読売新聞の「人生案内」を高校生の頃から50年以上愛読しているそうです。

 私は、県会議員になってから読売新聞を購読し始めて、「人生案内」の愛読者になりましたので、年期が違います。 恐れ多くも、「『人生案内』から人々の生活実態や時代の空気を読み取ることができる」のは一緒ですが……。

 菅官房長官が、月2回発行のビジネス誌「プレジデント」で、「菅義偉の戦略的人生相談」をされていたのは全く知りませんでした。

 さっそく購入すると、首相になられたからでしょう、第11回の今回が最終回でした。

 

【2020.10.16号 プレジデント 表紙より】

 10回の回答を振り返っての特集です。

 「私も『政治でやって行こう』と思うまでは、様々な迷いを抱えていました」。

 「上司は時に厳しく『多少は恐れられても構わない』という覚悟を持ってチームをまとめ上げなければならない」。

 「政治の世界は、アピールに余念のない政治家はたくさんいます。しかし、結果を出さない政治家は、評価も信頼もされない。少なくとも私は結果を出す人しか信用しません」。

 「政治家として正しいことをやっているか、自分を見極めて納得のゆく判断をするために、常日頃から、各界の専門家や現場の方々の話を幅広く聞いたりして、徹底的に勉強するよう心がけていました。そうした経験の積み重ねが結果的には私自身の『型』となり、『強み』になったのだと思います」。

 「昨今、組織や社会の『常識』の中でうまくやることこそが良しとされる風潮がありますが、私には根本が間違っているように思えてなりません」。

 「どんな小さなことでもいいので、自分で決めたことをやり抜く経験が大切です」。

 「私の事務所は、『政界一厳しい』ことで有名らしい。スタッフが定着しているのは、きちんとコミュニケーションが取れていて、スタッフが私の思いを理解してくれているからだと思っています」。

 

 誤解を恐れずに言えば、政治家には、身につけておくべきリーダーシップ学(帝王学)の素巻や心得のない人が結構います。(お前はどうなんだと言われると、それほどの自信はありませんが……)

 「人生相談」の回答からうかがえる見識や信念からも、菅首相は帝王学を極められていることは間違いありません。

 これまた恐れ多くも、先に紹介した言葉は私が政治家になって心掛けてきた考えや行動と一致するところがあり、意を強くしました。