歴史的快挙 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

歴史的快挙

 将棋の「ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」第4局で、挑戦者の藤井聡太7段が、渡辺明三冠(棋聖、王将、棋王)に勝ち、シリーズ3勝1敗で八大タイトルの一つを奪取しました。

 17歳11ヵ月でのタイトル獲得は、屋敷伸之9段(48歳)が持つ最年少記録18歳6ヵ月を30年ぶりに更新したのです。

 主催社の産経新聞が、一面トップ、社会面、社説で大々的に取り上げるのは当たり前のこととして、読売新聞も一面トップ記事、社説、社会面で大きく報じています。

 「AI超える一手新時代開く」 「藤井新棋聖強さ異次元」 「現役最強破り『実感ない』」 (産経新聞)

 「一気に藤井時代」 「将棋の新時代告げる快挙」 (読売新聞)  「別格無限の可能性」 (山陽新聞)

 新聞各紙の踊るが如き見出しを見ても、将棋界だけにとどまらない“歴史的快挙”に間違いありません。

 実力だけで勝負するプロ将棋棋士もすごい集団ですが、タイトル保持者等トッププロ棋士は“天才集団”と言われます。

その中でも、最年少14歳2ヵ月で4段のプロ棋士となり、今回の初タイトルまでにも数々の記録を打ち立ててきた、藤井新棋聖は、まさに“早熟の大天才”です。

 テレビニュースや新聞に目を通しながら、私は、“中年の星”と言われた、ある棋士のことが脳裏をよぎりました……。