愛情は筋肉のようなもの……
米国ワシントン大学の心理学名誉教授、ジョン・ゴットマン博士は、幸福な結婚生活の秘訣を、長年にわたり研究を続けてきました。
成功するカップルの特徴は、
①相手に関心を持ち大切にする。
②愛情を筋肉のようなものと考える。
(誰でも鍛えれば強くなるが、怠ければ、
あっという間に衰えてしまう。)
つまり、幸福の秘訣は、相手を尊重することだというのです。
常識的な説ですが、愛情を筋肉のようなものと考えるというところが、“ミソ”です。
筋肉は、私たちの体のなかではもっとも大きな器官であり、成人男性で体重の約40%、女性で約30%を占めています。
厚生労働省の見解は、体力とは、身体的活動を遂行する能力に関連する多面的な要素(潜在力)の集合体であると定義づけています。
そして、客観的・定量的に把握できる狭義の要素として、①全身持久力②筋力③バランス能力④柔軟性⑤その他(敏捷性体力など)の5つで構成されます。
「体力の正体は筋肉」(集英社新書)の中で、著者の樋口満早稲田大学スポーツ科学学術院教授は、「体力のうちで私がもっとも注目したいのが、『筋力』と『全身持久力』です。筋力は、筋肉(体を動かす骨格筋)が発揮する力のことで、それがどれくらいあるのかは、ほぼ筋肉の断面積に比例します。全身持久力は、全身を使った運動をどれだけ長く続けられるかの能力のこと、『スタミナ』『ねばり強さ』という言い方もできるでしょう。」と筋肉の重要性を強調されています。
筋肉は使わないとすぐに衰える“怠け者”ですが、片方では鍛えれば何歳になっても高められることが研究成果で証明されています。
「愛情は筋肉のようなもの」とは、けだし名言ではないでしょうか……。