「宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える」―元旦に想う―
「沖縄県名護市のブセナ岬というところに万国津梁(しんりょう)館があります。
津梁とは世界の架け橋といった意味で、万国津梁館は2000年(平成12年)7月に開かれた沖縄サミットのために建てられました。前年に当時の小渕恵三総理が沖縄でのサミット開催を決定したのですが、サミット時に小渕さんはこの世にいませんでした。小渕さんが亡くなったあとで森喜朗総理のもとで行われました。
しかし、小渕さんが名護でのサミット開催を決めたことを顕彰するために、万国津梁館には小渕さんの像があります。両手を前に差し出して話しかけるような姿です。その台座に書かれているのがこの言葉です。
小渕さんがふだんよく口にしていた言葉でした。
どこでどう生まれるのか、これはいかんともしがたいことです。宿命はどうすることもできない。しかし、運命に対して人は果敢に挑むことが可能です。そのためには使命感がなければなりません。自分の使命は何かを考えて運命に挑むべきである――。
小渕さんはそのように考えて、そのように行動した人でした。万事つねに控えめな、謙譲の政治の代表のような人物でした。」
政治ジャーナリストとして最も敬愛する、橋本五郎さんの著書「心に響く51の言葉 一も人、二も人、三も人」の一節です。
10年余り前に、一度万国津梁館を訪れたことがあります。その時はそれほどこの言葉は印象に残りませんでした。
特に、「運命に挑み、使命に燃える」は、今の私の心境にピタリとくるものがあります。
まさに、心に響く言葉です。
2月10日には満70歳になります。
「燃える70代を創る!」
それが元旦の想いです。