1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える「運の良くなる生き方」(その1)
現在74歳、弁護士生活47年の西中務弁護士が、「1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える『運の良くなる生き方』」(東洋経済新報社)をつい最近出版されています。
「1万人という膨大な数の依頼者を見ているうち、私には運の良い人と運の悪い人の見分けが簡単につくようになってしまいました。
もちろん、運とは不思議なものですし、私のような凡人には到底、本当の理屈はわかりませんが、皆さんの幸福をつかんでいただくために、運の不思議なところや、運の良し悪しについての経験則をご紹介したいと思うのです」
具体的な経験に基づいて経験則を導き出されていますが、沢山の具体例は省略して、エッセンスのみを紹介します。
法律の専門家(一見運とは関係ないと見える)の経験則であることが、“ミソ”です。
第1章 「運」
大変なこと、立派なことには“高慢の罠”がある。
運を良くするには謙虚さが必要。
運を良くしたいのなら良い人と付き合う。
善いことをすると、運が良くなる。
「情けは人の為ならず」
争うと運を落とす。争いを避けたかったら、困っている方が気持ちを変える。
成功には運が必要。「事を謀(はか)るは人にあり。事を成すは天にあり」(三国志)
第2章 「罪」
「法律的な罪」ではなく「道徳的な罪」が運を落とす。
「争わないほうがいい」とは、弁護士の基本。
私利私欲は運を落とす。
悪賢い、ズルい生き方には、必ず、不運という結果が返ってきます。
道徳的な罪に気づき、感謝の心を持てば運が落ちるのを防げる。
第3章 「恩」
恩はもう一つの道徳的な負債。
三大恩人とは、国の恩、親や祖先の恩、教えの恩。
恩を受けた負債を返すことが、運を良くしていく。
恩を与えてくれた人に直接返せなければ、別の人に「恩送り」する。