「天才」
2016年の年間ベストセラー総合第1位の本は、石原慎太郎著の「天才」です。
92万部を突破したとのこと。
「売れない本に価値はない」と公言してはばからない、見城徹社長率いる幻冬舎らしいベストセラーです。
「長い後書き」の最後に、こう書かれています。
「いずれにせよ、私たちは田中角栄という未曾有の天才をアメリカという私たちの年来の支配者の策略で失ってしまったのだった。
歴史への回顧に、もしもという言葉は禁句だとしても、無慈悲に奪われてしまった田中角栄という天才の人生は、この国にとって実は掛け替えのないものだったということを改めて知ることは、決して意味のないことではありはしまい」
この本は、1月20日発行以来、ベストセラーになるとともに、田中角栄関連本ブームの火付け役にもなりました。
その意味で、「決して意味のないことではありはしまい」を実証した形にもなりました。