ノーベル賞受賞者の出身地 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

ノーベル賞受賞者の出身地

 10月3日、大隅良典東京工業大学名誉教授のノーベル生理学・医学賞受賞ニュースで日本中が沸き立ちました。何しろ3年連続受賞ですから。

 1949年の湯川秀樹博士に始まり、日本のノーベル賞受賞は25人に上ります。

 受賞者がどの大学の出身者かに注目が集まりがちですが、日経グローカル11月7日号に興味深いレポートが載っています。

 それによると、「受賞者がどんな高校や中学校に通っていたのかを調べたところ、18都道府県にわたり、そのほとんどは公立校だった。

受賞に輝いた人材が10代のころ、一部の大都市やエリート校に集中するのではなく、全国に散らばっていたという裾野の広さが日本の強さといえそうだ」。

 まさに、この裾野の広さが日本の最大の強味だと思います。

 ここで想起するのが、“物づくり”についてです。

 近年、改めて日本の“物づくり”のすばらしさ(裾野の広さと深さ)が見直されています。

長い間に培われた、“物づくり”を高く評価する日本人の国民性と文化が根づいています。

 それと真逆なのが、韓国です。

 あらゆる分野に亘り、日本の裾野の広さと深さを支えるのは、いうまでもなく教育です。

 教育を中核や土台におかない「地方創生」は、“本物”には成り得ないといつも考えています。