広島東洋カープ岡山県ファンの集い
毎年12月第1日曜日恒例の、広島東洋カープ岡山県中央後援会(飯塚博是会長)主催の、「広島東洋カープ岡山県ファンの集い」が岡山プラザホテルで開催されました。
今年は25年ぶりの優勝とあって、会場は480名の熱心なカープファンで満員でした。
司会は、広島中国放送の坂上俊次アナウンサーで、ゲストはOBでプロ野球解説者の廣瀬純さんと横山竜士さんをお迎えしました。
小窪選手会長、石原捕手、松山外野手、今村投手、岡田投手のビデオレター、ゲスト2人と飯塚会長のトークショー、お楽しみ抽選会と会場は最高に盛り上がりました。
私は挨拶で、明治時代の文豪幸田露伴の“幸福三説”の話しをしました。
それは、“惜福”と“植福”と“分福”です。
“惜福”と“植福”と“分福”の心がけが、運にめぐり合う確率を高くし、物事を成功へ導くという考えです。
改めて考えて見ると、カープ25年の軌跡は、“幸福三説”を地で行った歴史ではないかと‥‥。
まずは“植福”です。
カープは、苗木を植え育てるように、ドラフトで採用した選手を、他のどのチームよりも育てていきます。
“分福”は福のおすそ分けです。
FA(フリーエージェント)で選手を他球団に取られても、取らない、結果として“分福”になっています。
極めつきは、“惜福”です。
“惜福”とは福を取り尽さないことです。
日本一になれなかったのは残念ですが、“惜福”と考えれば納得もできます。
“幸福三説”を地で行くような広島カープに共感を覚えます。
大要、そんな話しをしました。
今では、歴史の彼方へかすんで、ほとんど読まれることのない(漢学の素養がないととても読めない)幸田露伴ではあります。
しかしながら、「努力論」の中で、こんな“幸福三説”という奥深い考えを残してくれています。
私が“幸福三説”を知ったのは「人間における運の研究」(致知出版社)です。
これは、“知の巨人”渡部昇一上智大学名誉教授と50歳にして将棋界の最高位名人を初めて獲得した米長邦雄さん(先年亡くなられました)の対談本です。
それ以来、心秘かに実践している教えでもあります。