「雉も鳴かずば打たれまい」 | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

「雉も鳴かずば打たれまい」

 「週刊文春」のスクープで発覚した、舛添要一東京都知事の金銭感覚を見て、「雉も鳴かずば打たれまい」(自分から何も言わずにいれば禍をこうむることもないというたとえ)ということわざを思い出しました。

 あれだけ他の政治家の金銭スキャンダルを厳しく批判している位だから、クリーンな政治家だと思われていました。 しかし、そうではなかったようで、ブーメランの如く、厳しい批判にさらされています。

 「それみたことか」と言おうというのではありません。

 曽野綾子さんが「透明な歳月の光」というコラムの中で、「舛添氏は私を秘書に雇うべきだった!?」との一文を物されています。

 日本財団の会長を務めていたときこうしていたというのです。

 「受けたもの(贈りもの)は、すべて組織に属する。日本財団には私が『吉良上野介の炭小屋』とあだ名していた部屋があって、そこに会長、理事長などが、外で受けた品物はCD1枚まで持ち帰ることなく保管されていた」

 だから、不当なことを書かれて時、すぐに名誉毀損で訴えて勝ったといいます。

 「私は勝訴した。証拠もなく書くマスコミは、またマスコミの敵なのである。

舛添知事は私のように疑い深い、性格の悪い秘書を一人、お雇いになるべきだった!?」

 曽野綾子さんの「ものの見方」は、いつも示唆に富んでいます。

 舛添知事も、秘書ならぬ指南役に曽野綾子さんになって貰ったら、評価が上がること必定です!?