日本はギャンブル大国!? | 小田春人オフィシャルブログ「先人に学ぶ 産業と教育の復活」

日本はギャンブル大国!?

 病的ギャンブラー(ギャンブル依存症者)は全国に536万人いると推計されています。

 厚生労働省が、無作為抽出した成人4153人に面接調査して割り出した数字です。

国際的基準に基づいた調査で、男性の8.7%、女性の1.8%が該当したことから536万人となったのです。

成人全体では4.8%で、実に20人に1人になります。

 アメリカ1.4%、フランス1.2%、スイス0.5%、韓国0.8%等と比較しても異常ともいえる数値です。

 その理由は?

 日本には1万1千軒余りのパチンコ店があり、460万台のパチンコ台やパチスロ機が設置されています。かっては30兆円産業といわれた売上げは、現在でも20兆円はあると見られています。

 もう1つは、「公営競技」です。

 競馬、競艇、競輪、オートレースで、中央競馬10場、地方競馬15場、ボートレース24場、競輪44場、オートレース6場で合計99場あります。

 日本のギャンブル産業の粗利は約5兆円(パチンコ約3兆4300億円、公営競技1兆5600億円)とされています。こうした状況であれば、20人に1人が依存症になるのも頷けます。

 ギャンブルが禁止されているはずの日本が世界でも例がないほど気軽にギャンブルができる国になっているのは皮肉なことで、様々な悲劇や事件を生み出しています。

 この現状に加えて、カジノが解禁されたらどうなるのか。慎重に考えなければなりません。