「女心と安倍政権の行方」
昨日の日本経済新聞の「風見鶏」というコラム欄で、大石格編集委員が興味深い記事を書いています。
題して「女心と安倍政権の行方」。
世論調査で、現在の安倍政権内閣ほど内閣支持率に男女差がある例は歴代政権でもほとんど見当たらないというのです。
直近の調査では、全体支持率は44%、男性支持率51%、女性支持率38%となっています。
「どんな選挙でも有権者は男性より女性が7%前後多い。その意味で、安倍首相が看板政策の柱のひとつに『女性活躍』を掲げているのは、中身が当を得ているかどうかはともかく、目の付けどころはなかなかのものだ。
新たに打ち出した『1億総活躍』に埋没させるのは、もったいない。初代女性活躍相の有村治子氏は大活躍とはいかなかった。
この現象(男性と女性の支持率の格差のこと)が与野党を通じてほとんど話題にならないのはどうしたことだろうか」
まことに鋭い指摘であり、問題の投げかけです。
私も全く同感です。
残念ながら、「目のつけどころはなかなかのものだ」の「女性活躍」が、「1億総活躍」で埋没しかねない状況なのです。